年上の女性とお話したときに、「今がいちばんいいときね〜」と言われると、なんだかモヤっとしてしまいます。もちろん、その言葉に悪気はない……というか、「今を全力で楽しんでね!」というエールが込められているのは分かる。でも、「これから人生が下っていくみたいだな」とマイナスな気分になってしまうんです。

“もう〇〇歳だから”と呪いをかけているのは、自分なのか? それとも、まわりなのか? 2016年放送のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)には、こんな台詞がありました。

「いま、あなたが価値がないと切り捨てたものは、この先あなたが向かっていく未来でもあるのよ。自分がバカにしていたものに、自分がなる。それって、辛いんじゃないかな? わたしの周りにはね、たくさんの呪いがあるの。あなたが感じているのも、そのひとつ。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい」

わたしも、年齢を重ねていくたびに、「できないことが増えていくなぁ……」と思うことや、“おばさん”になりたくないと怯えることがあります。でも、いつかはみんなそうなっていく。だったら、明るくて人生を楽しんでいる“おばさま”になりたい! 10月19日にスタートしたドラマ『終活シェアハウス』(NHK BSプレミアム)に登場するおばさまたちは、みんないつも笑顔なんですよね。彼女たちを見ていると、「年齢を重ねるのも、悪くないかも?」なんて思えてくるんです。まさに、“魔法”のようなドラマ!

年齢という“呪い”をかけているのは誰?ドラマ『終活シェアハウス』が描くおばさま&若者たちの対話と理解に、胸が熱くなる!_img0

『終活シェアハウス』(全10話)NHK BS・BSP4Kにて毎週日曜22:00~放送中。第1〜3話はNHKオンデマンドにて配信中。©︎NHK

ドラマの舞台は、東京近郊のとあるシェアハウス(通称:カメ・ハウス)。そこに暮らしているのは、めちゃくちゃ元気な68歳のおばさまたち。実はこの4人、全員が小学校の同級生なんです……!

 

友人と、「大人になったら、一緒に暮らそう!」と約束を交わした経験がある人は多いと思います。わたしも中学生のときに、仲が良かった友人たちとシェアハウスで暮らす約束をしていたことがありました。放課後にFrancfrancに行っては、「こんな家具を置きたいよね〜」と“妄想トーク”を繰り広げたり、現実的なルールを決めていたこともあったなぁ。担当カラーを決めたり。でも、大人になると、そんな約束は自然と忘れさられてしまうもの。

だからこそ、彼女たちの“絆”にはなんだかロマンを感じるんです。わたしたちが叶えられなかった夢を、叶えてくれている……! って。

若者の言葉から前を向くおばさまたちに、胸が熱くなる!

 

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