ウォルト・ディズニーが13日に発表した7-9月期(第4四半期)決算は、売上高が市場の予想を下回った。同社は新作『アバター』を含む複数の大型予算映画が、10-12月期業績を圧迫するとの見通しを示した。

  発表によると、第4四半期の売上高は225億ドル(約3兆4800億円)とほぼ横ばいで、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の228億ドルを下回った。1株当たり利益は、一部の項目を除き1.11ドルで、予想の1.07ドルを上回った。

  ディズニー株は13日、ニューヨーク市場の時間外取引で一時5.4%下落した。

  10-12月の2026年度第1四半期について、ディズニーは新作映画「ズートピア2」と「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」の劇場公開に関連する費用が、4億ドルの利益減をもたらすと述べた。同社は12月19日にアバターを公開予定で、同四半期末までに得られる興行収入はわずか数週間分となる。政治広告の減少も、ディズニーのテレビ事業に打撃となる。

  スポーツ部門は傘下のスポーツ専門ネットワークESPNのストリーミングサービス開始で恩恵を受けるが、スポーツ放映権への支出タイミングが同四半期の営業利益成長を抑制しそうだ。テーマパーク、クルーズ事業でも、新造船とドック作業に関連して1億5000万ドルの計画経費が発生する。

  それでもディズニーは、26年度通期利益は後半に伸びが集中し、2桁成長すると予測している。同社は26年度、25年度の2倍となる70億ドルの自社株買いを実施する計画だ。半期配当も、1株当たり75セントに引き上げた。

原題:Disney Says Film Studio’s Expenses Weigh on Current Quarter (1)(抜粋)

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