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大阪・通天閣にタクシーで登場!
映画『TOKYOタクシー』通天閣タクシーセレモニー
&舞台挨拶 in 大阪レポート
倍賞千恵子、木村拓哉、山田洋次監督が
大阪・通天閣にタクシーで登場!
映画『TOKYOタクシー』通天閣タクシーセレモニー
&舞台挨拶 in 大阪レポート
2022年のフランス映画『パリタクシー』を、山田洋次監督が日本版にリメイクした人間ドラマ『TOKYOタクシー』が、11月21日(金)より、大阪ステーションシティシネマほか全国で公開される。東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで、85歳の女性を送迎することになったタクシー運転手の1日を描く。
山田洋次監督作品には欠かせない名女優・倍賞千恵子が主演を務め、『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉が共演するほか、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、マキタスポーツ、小林稔侍、笹野高史ら豪華キャストが名を連ねている。
そんな本作の公開を前に、11月12日(水)、大阪のシンボル・通天閣をバックにしたタクシーセレモニーと大阪ステーションシティシネマで舞台挨拶が行われ、人生の終活に向かうマダム・高野すみれを演じた主演の倍賞千恵子、彼女を乗せ1日の旅を共にするタクシー運転手・宇佐美浩二を演じた木村拓哉、そして、本作のメガホンをとった山田洋次監督が登場した。
本作について倍賞は「『ハウルの動く城』以来21年ぶりの木村くんとのお仕事。とても楽しみました。普通は目と目を見てお芝居するけど、今回はタクシーの中なので木村くんの後ろ姿ばかり見ていた。バックミラーに映る木村くんの目を見て、すごく大きな目だなと思った」と言い、「目の小さな渥美清さんとのお仕事が多かったので、すごく目力があるなと思った」と話して観客を沸かせていた。
木村も「今日は、観終わった後の皆さんの前に登壇させていただいて、皆さんが素敵な時間を過ごしてくださったんだろうなと感じてます。山田監督の思いやりと愛情と厳しさを皆さんに感じていただけたんだと思います。何度でもこの作品に乗車してもらいたいと思います」と本作をアピール。
本作が91作目だと紹介された山田監督も「たくさん映画は作りました。一生懸命作るけど、その映画を観客が気にいってくれるのかどうかは本当にわからない。皆さんが観てくださって初めて答えが出る。今は公開前なので、まだまだ不安の方が多い。皆さんが満足してくだされば幸せだなと思う」と観客に語りかけた。
大阪について倍賞は「昭和36年に『斑女』という映画でデビューしたんですが、大阪から家出してきたきゃぴきゃぴした女の子の役でした。ポスターの写真を撮りに大阪城に来て、お堀の近くの砂利道で走って撮影したんです。そんなに速く走れなくてキャメラマンの方に怒られた記憶があります。だから、大阪は映画界に入るきっかけの場所です。今回、行ける時間があれば伺いたいと思ってます」と大阪の思い出を語り、付け加えるように「この作品で178本目になりました」と言うと場内からは拍手が。
それを受けて木村は「山田監督の撮られた映画の数や倍賞さんの出演された作品の数って、ホームランの数じゃないですよね?映画の数ですよね。素晴らしいなと思います」と称賛すると、山田監督は「ホームランならいいんだけどね」と笑顔に。
大阪に着いて木村は「幼少期に葛飾・柴又にいたんですが、箕面にもいたので、こちらの皆さんのコミュニケーションを耳にしてもスムーズに入ってきます」と言い、「(大阪と言えば)大阪城ホールは、グループの時も個人でも皆さんと騒ぐ場所ですね。大阪は非常に盛り上がる。その代わり、MCに関してものすごく厳しいです」と苦笑いし、続けて、「それが大阪の方らしさで、本作に通じるような温かさと厳しさがある。大阪からは、いつも人っぽいなという印象を受けてます」と話した。
ここで、明日、11月13日に誕生日を迎える木村にサプライズで、本作をイメージしたバースデーケーキが登場。「すごい」と驚く木村を前に、倍賞が「ハッピーバースデー」を歌い、最後は山田監督と観客と一緒に合唱してお祝い。
そして、通天閣でのタクシーセレモニーでは、劇中で使用したタクシーを木村が運転し、助手席に倍賞を乗せて登場。助手席に座る倍賞をエスコートしてステージに向かうと、会場からは大きな歓声が。
まず、木村が「まさか、通天閣の本通り商店街を宇佐美タクシーでお邪魔させていただくと思いませんでした。すごく驚いてます」と挨拶。倍賞も「すごく感動してます。この映画に出演させていただいたおかげでこんなイベントに出席させていただいて、ドキドキしてます」と言い、木村の運転については「木村くんは運転が上手いんです」と称賛。

山田監督も「今日はひと際、通天閣がカッコよく、綺麗に見えますね。この映画のタイトルは『TOKYOタクシー』だけど、今夜は『OSAKAタクシー』にしなきゃいけないかな、と思ってます」と、通天閣を前にしたイベントに喜びを表現。
最後に、監督が「懸命に生きてる人たちが幸せになってほしいという思いを込めました。映画に関わったキャストもスタッフも、封切が近づくと胸がドキドキするんです。大勢の方に観ていただけるよう、面白かったと言ってもらえるよう、心から願ってます」と作品をPRし、イベントは終了した。
取材・文/華崎陽子
(2025年11月12日更新)
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