イラスト・吉田篤弘

 2025年10月から「朝日中高生新聞」で連載中の「ハッピー・エンドで会いましょう」(全26回、吉田篤弘作)のあらすじ(随時更新)

◉登場人物

二宮凛…17歳、高校2年生
二宮由梨…凛の母。絵本作家
楓子…凛の同級生で親友。17歳
五郎…古着屋〈ヘヴン〉の店主
大沢真々子…喫茶店〈モノクロ〉の店主、通称「大ママ」

◉これまでのあらすじ

【第1回】
 十一歳のときに両親が離婚し、名字が「天木」から「二宮」に変わった十七歳の凛。男子が皆、下の名前ではなく、上の名前で呼んでくることを不満に感じている。この名前をつけてくれた父は、「お母さんの好きな本からいただいた」と言うが……。

【第2回】
 母と離婚し、離れて暮らす父に、ファミレスで会った十一歳のころの凛。父から、凛という名前の由来になったと聞いた『リンの冒険』という本を、母に見せてもらうことに。母はこの本を読んで童話作家になろうと思い、本当にその夢をかなえたのだった。

【第3回】
 凛の母は童話作家。凛は小さいころから、母の本棚にある本を読んでいたけれど、どれも悲しい終わり方をする。成長し、すべての本がそうではないと知った。「どうして?」と疑問をぶつけると、母は『リンの冒険』を差し出して……。

【第4回】
 〈モノクロ〉という喫茶店で、親友の楓子とコーヒーを飲む十七歳の凛。十一歳のとき、童話作家の母に渡されて読んだ『リンの冒険』は、悲しい結末を迎えることを話す。母の書いた作品もまた、悲しい結末ばかり。自分は「読みたくない」と感じていると気づく。

【第5回】
 十一歳のとき、悲しい結末を迎える『リンの冒険』を読んだ凛は、「これからは、ハッピー・エンドのお話だけを読もう」と誓った。十七歳の凛は、行きつけの古着屋〈ヘヴン〉を親友の楓子と訪れる。店主の五郎は、この店にはハッピー・エンドがあると告げる。

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