
11月7日の東京株式市場では、日経平均は反落し、前日比607.31円安の5万276.37円で取引を終えた。前日の米国市場の半導体関連株が売られた流れを受けて、国内市場も値がさのハイテク株を中心に売り物が先行した。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業97銘柄のうち、上昇は45銘柄(46%)、下落は48銘柄(49%)、変わらずは4銘柄(4%)で、下落した銘柄の方がやや多かった。
中で、スクウェア・エニックスHD<9684>が反発した。スクエニHDは、前日11月6日に第2四半期決算を発表するとともに、海外組織全体を対象にした組織再編費用を計上して通期の最終利益予想を下方修正することを発表したものの、目先の悪材料出尽くしとみた買いが入る形になったようだ。
また、グリーHD<3632>が3日ぶりに反発した。グリーHDは、第1四半期の連結決算が10億6800万円の営業黒字に転換するなど想定を上回る利益水準での着地となったことが素直に評価されたもよう。
ほか、日本ファルコム<3723>やガンホー<3765>、カプコン<9697>などが買われた。
半面、KADOKAWA<9468>が3日続落した。KADOKAWAは、第2四半期決算を発表するとともに、出版・IPセグメントとアニメ・実写映像セグメントが想定を下回ったことを要因として通期の連結業績予想の下方修正を実施したことが市場から嫌気されたようだ。
決算関連では、前場引け後に発表した第2四半期決算が減収減益での着地となったセガサミーHD<6460>が後場に入って一段安した。
そのほか、オーバーラップHD<414A>やトーセ<4728>なども売られた。
