
東京ドーム公演を行った矢沢永吉
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ロック界のカリスマ、矢沢永吉(76)のソロデビュー50周年記念公演が9日、東京ドームで開催された。前日8日からの2日間公演で計11万人を動員。76歳2カ月での東京ドーム単独公演は日本人最年長で、昭和、平成、令和の3元号にわたって同所で公演したのも今回の矢沢が初めて。記録ずくめのコンサートは、そのパフォーマンス自体も日本ロック史に残る名演と言える内容で、新たな伝説を刻んだ。
2時間20分のステージは、ギンギンのロックナンバーに哀愁あふれるバラードを絶妙に織り交ぜた全21曲。1曲目から十八番のマイクターンを高速の急旋回でキメるなど、最後までアクセル全開で歌いまくるエネルギッシュな公演となった。
47年前の後楽園球場との大きな違いは天井があること。その音響空間を生かしたライブとなり、アンコールの「止まらないHa~Ha」などの迫力満点のステージはもちろん、アコーステッィクギターを弾きながら歌った「もうひとりの俺」など、客席の隅々まで矢沢の情感あふれる歌声が届いた。
矢沢自身も会場全体を見渡して「いやあドーム!いいねえ!!武道館をズバーッと大きくした感じで」とご機嫌。米車ハマーの天井に乗って場内を一周した際にはスタンド席の観客に「近くなったぜ、近くなったぜえ!ロッケンロール、HEY HEY!」とラブコール。前回の東京ドームから7年ぶりに長女で歌手の矢沢洋子(39)とのデュエットも披露した。
