「吉本新喜劇を見ていたので大阪が大好き」と語った山田裕貴(大阪市内・11月8日)

ベストセラー小説を原作とした映画『爆弾』が、10月31日より公開。同作のヒットを記念し、大阪の映画館「大阪ステーションシティシネマ」(大阪市北区)にて舞台挨拶が実施され、主演の山田裕貴と永井聡監督が来阪した。

■ 主演作品の反響に「大ヒット公開中って本当なんだ」

同作はミステリーランキング『このミステリーがすごい!2023年版』や『ミステリが読みたい 2023年版』で1位に輝いたベストセラー小説『爆弾』(原作:呉勝浩)を映像化したもので、公開から4日にして興行収入約5.2億円を記録している。

上映前の舞台挨拶に登場し、大勢の観客の前に立った二人。「大阪に来て楽しみにしていること」を尋ねられた永井監督が、「やっぱり食べ物とか楽しみですね」と話すと、山田が「みなさんの感想が食べ物なんじゃないんですか? 監督にとっては。おいしい食べ物(感想)が欲しいですよね」と合いの手を入れ、会場の笑いを誘った。

最後に永井監督は「山田くんはちゃんと感想を読むよね。書くと読まれますので、よろしくお願いします」と観客に呼びかけた(大阪市内・11月8日)最後に永井監督は「山田くんはちゃんと感想を読むよね。書くと読まれますので、よろしくお願いします」と観客に呼びかけた(大阪市内・11月8日)

また公開後の反響について聞かれた山田は、「映画でよくあるんですが、気になってることがあって。公開された次の日くらいにもう『大ヒット公開中』ってテレビに出たりするんじゃないですか。ちょっとアレ、本当かな?と思うことがよくあって・・・と前置きし、「『爆弾』は、感想の熱狂ぶりとか、僕や監督の方に集まる感想や反響を次の日くらいから聞きすぎて、あの大ヒット公開中って本当だったんだ!っていう。体感ですけど、こんなにも信憑性が増したのが初めてで」と語った。

共演した佐藤二朗の演技について「最大のリスペクトを込めて『怖いな』と思いました」と振り返った山田裕貴(大阪市内・11月8日)共演した佐藤二朗の演技について「最大のリスペクトを込めて『怖いな』と思いました」と振り返った山田裕貴(大阪市内・11月8日)

■ 衣装合わせで意外な苦労、「スタイルが良すぎる」

今回山田が演じた主人公・類家は、もじゃもじゃ頭で丸メガネという冴えない見た目ながら高い推理力を持ち、警視庁捜査一課・強行犯捜査係の刑事として不気味な中年男・スズキタゴサク(佐藤二朗)と対峙するという役どころ。

永井監督は「すごく褒めてくださる意見が多くて。二朗さんがものすごく気持ち悪くてすごいんだけど、山田裕貴もめちゃくちゃいいって」と話しだすと、山田は「漫画的であんなにも難しいキャラクターを、よくこんなリアルに落とし込めたなって、そういうところですよね」と前のめりに自画自賛。永井監督も「そういうところだね。いいよ、君は!」と返し、コミカルなやり取りを見せた。

ネタバレを避け「類家のスニーカーがキュッキュッと鳴る音に注目を」と見どころを明かした永井監督に山田も「細かいところに監督が音を入れていますくれたので」と応じた(大阪市内・11月8日)ネタバレを避け「類家のスニーカーがキュッキュッと鳴る音に注目を」と見どころを明かした永井監督に山田も「細かいところに監督が音を入れていますくれたので」と応じた(大阪市内・11月8日)

また、役作りの上で印象的だったことを聞かれた二人。

永井監督は「類家って不精だから、ダボダボのスーツで、脱いだらその辺に置いておくような性格じゃないですか。最初の衣装合わせでいくつかスーツ着たんですけど、山田くん体型が良すぎて。どのスーツ着てもモデルみたいで。どんなにダサいスーツ着せてもすごいかっこよくなっちゃうんで、それで結構苦労したよね」と振り返り、山田は「それは僕のなかでは苦労というのか分かってないんですが・・・」と気まずそうな様子を見せた。

映画『爆弾』は10月31日より、全国の映画館にて上映中。

取材・文・写真/つちだ四郎

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