2025年11月08日 18時10分
取材

大阪ステーションシティシネマで行われた「映画『爆弾』大ヒット御礼舞台挨拶 in 大阪」に、警視庁捜査一課・類家役を演じた山田裕貴さんと永井聡監督が登壇しました。
映画『爆弾』公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/bakudan-movie/
会場となったのは大阪ステーションシティシネマのスクリーン1。

『爆弾』は、「このミステリーがすごい!2023年版」や「ミステリが読みたい!2023年版」で1位を獲得した、呉勝浩氏による小説を原作とした映画。東京で連続爆破事件が発生する中、「霊感で事件を予知できる」と豪語して実際に爆発を予告しつつ「でも爆発したって別によくないですか?」ととぼける男・スズキタゴサクに切れ者の類家が挑むサスペンス作品です。
爆発したって、べつによくないですか?『爆弾』スズキタゴサク|2025年10月31日(金)公開 – YouTube

類家だよ、ル・イ・ケ。『爆弾』類家|2025年10月31日(金)公開 – YouTube

映画は2025年10月31日(金)に公開されると、公開から4日間で観客動員数が約38万人、興行収入が5億円超で、実写映画初登場1位の大ヒットスタートを切りました。山田さんはこれまで、映画が公開されるとCMで「大ヒット公開中」の表記になることについて「本当かな?最初から用意してたのでは?」と思うところがあったそうですが、本作『爆弾』では感想の熱狂ぶりや、周囲のキャストやスタッフのもとに寄せられたメッセージなどから、「大ヒット公開中というのは本当だったんだ」とひしひしと実感したと語りました。

永井監督のもとにも、スズキ役の佐藤二朗さんを「ものすごくて、気持ち悪い」、類家役の山田さんを「めちゃくちゃいい」と褒める声が多数届いているとのこと。山田さんが演じた類家は「もじゃもじゃ頭で丸眼鏡」という姿でキョロキョロしているという、漫画的キャラクターで難しい役柄でしたが、山田さんは見事に「スイッチが入るとかっこよくなる」という類家になっています。

「漫画的で難しいキャラクターを、よくこんなリアルに落とし込めたなというところですよね」と応じた山田さんに「そういうところ」と返す永井監督。

類家というキャラクターを作り上げていくにあたり、山田さんと永井監督がどのようにディスカッションしていったかという質問については、作品の内容に触れる部分になってしまうほか、作中の類家の言葉ではなく、山田さんが言及した部分に注目されてしまうのはちょっと違うのではないかということで回答は避ける形となりましたが、代わりに永井監督が、類家の着ているスーツについてのこぼれ話を披露してくれました。
というのは、類家はキャラクター的にスーツを丁寧に吊るすことはなく脱ぎ散らかすはずなので、クシャクシャになっているだろうと想定していたのですが、いざ衣装合わせをしてみると、山田さんの体型がよすぎて、ダサいはずの服を着せてもマネキンのようになってしまって苦労したのだそうです。結局、用意された服の中で一番安いものをベースに衣装さんがシワを作ったりしたものの、「さすがに主演俳優にこれを着せるわけにはいかない」ということで、形は同じでいい生地のスーツが作られたとのこと。
また、山田さんは作中に多い取調室のシーンについて、狭いセットの中で撮影可能なアングルも限られるであろうところで、監督が「ストレートに芝居を見せる」という判断をしてくれたことがうれしかったと語りました。

永井監督によると、どうしてもカメラアングルのネタもなくなってしまい、凝ろうと思えばさらに凝ることはできたものの、それよりもみんなが見たいのは類家とタゴサクの表情のはずなので、山田さんと佐藤さんの2人芝居だと思って託すことを決めたとのこと。「結果的に、2人がいい芝居をしてくれたおかげで助かった」とのことでした。
なお、山田さんはしっかり感想をチェックしているということなので、鑑賞後はハッシュタグ「#映画爆弾」を使って、ぜひ感想を投稿してください。

◆映画『爆弾』作品情報
2025年10月31日(金)から絶賛公開中
配給:ワーナー・ブラザース映画
2025年/日本公開作品/137分/映倫区分:PG12
© 呉勝浩/講談社 2025 映画『爆弾』製作委員会
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