愛犬愛猫を素敵に撮るコツ教えます お家フォト~ロケーション撮影まで|小川晃代

【この記事の目次】

2025年11月22日(土)に小川晃代さんを講師に迎えたソニープロカメラマンセミナーを開催します。「愛犬愛猫を素敵に撮るコツ教えます -お家フォト~ロケーション撮影まで-」をテーマにSONYフルサイズミラーレスカメラ”α”の魅力を紹介します。

セミナーは全国のカメラのキタムラ50店舗にて無料ライブ中継!ペット撮影について学びたい、ソニーのカメラやレンズを使ってみたいと考えている方はぜひ奮ってご参加ください。セミナーの詳細は文末に記載しています。

はじめに

今回はお家フォトから屋外ロケーション撮影まで、愛犬と愛猫の撮り方を盛り沢山にお話しします。
シチュエーションごとのコツと私の愛用カメラ&レンズをご紹介しますので、是非参考にして撮影を楽しんでくださいね。
これを読めば愛犬と愛猫の撮り方を一通りマスター出来るはず!

愛犬愛猫撮影におすすめのカメラとレンズ

私の愛用品はソニー α9 IIIとSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA、FE 24-70mm F2.8 GM II、FE 70-200mm F2.8 GM OSS II、FE 85mm F1.4 GMレンズです。

まず室内の撮影であったら便利なのは35mm~50mmあたりの単焦点レンズです。
単焦点レンズがあれば少し暗い室内でもしっかり撮れて、背景をふんわりぼかしお部屋の粗を隠してくれます。

■使用機材:ソニー α9 III + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
■撮影環境:F1.8 1/400 ISO1000 AWB
薄暗い室内でも単焦点があればバッチリ!少しアンティークな雰囲気で撮影。

私が特に愛用しているレンズはSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAです。いろいろな単焦点レンズがある中でも超コンパクトで使い勝手が良く、自宅での撮影はもちろん、今流行りのセルフフォトスタジオ撮影でも重宝しています。

■使用機材:ソニー α9 III + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
■撮影環境:F1.8 1/320 ISO400 AWB
秋のお花のセルフフォトブースで撮影。沢山の小物を入れ込むように撮る場合も55mmレンズだとちょうど良い。

屋外の撮影ではFE 24-70mm F2.8 GM II、FE 70-200mm F2.8 GM OSS II、FE 85mm F1.4 GMの3つのレンズを使い分けていますが、
一番良く使うのはFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIレンズ。
望遠レンズの特性である圧縮効果を使ってお花畑やイチョウ並木で密集感を意識して撮影したり、愛犬の走りシーンの撮影でも必須のレンズです。

■使用機材:ソニー α9 III + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 
■撮影環境:焦点距離118mm F5.6 1/800 ISO2000 +0.3補正 AWB
望遠レンズの圧縮効果で隙間なく写せた銀杏並木。一面黄色の世界を演出できた。

愛用しているボディはα9 III。その理由の一つが秒間最大120コマの超高速連続撮影。
このコマ数で撮った走りシーンをプレビューすると、まるで動画のように滑らかに動きます。
一瞬の表情や動きを逃さず撮りたい時におすすめです。

■使用機材:ソニー α9 III + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 
■撮影環境:焦点距離200mm F2.8 1/2000 ISO200 AWB
可愛い肉球がチラリと見えたジャンプシーンも高速連写ならしっかりと捉えられる。

では実際にこれらのレンズを使ってどのように撮影しているかをお話ししたいと思います。

お家フォトは撮影場所の選定が大事

簡単そうで意外と難しいのがお家フォト。
ですが、時間帯と撮影場所の選び方が分かれば、簡単に素敵な写真が撮れるんです。
まずはお家の中で光がキレイに差し込む窓際を探しましょう。光が強すぎる場合は、薄いレースのカーテンを用意するか、窓から少し離れた位置を被写体の立ち位置にします。

■使用機材:ソニー α9 III + FE 85mm F1.4 GM II
■撮影環境:F1.4 1/500 ISO500 AWB
窓から差し込む光が美しい空間で撮影。毛の輪郭もキラキラ輝いて写せる。

立ち位置を決めたら次は被写体の体の向きです。
おすすめは、被写体の斜め後ろから照らす半逆光か、真横から照らすサイド光。
この時に顔が暗くなってしまう場合は、白い厚紙をレフ板代わりにして光をあてるか、下に白いマットを敷いて反射光を利用してみましょう。

■使用機材:ソニー α9 III + FE 28-70mm F2 GM  
■撮影環境:焦点距離53mm F2 1/400 ISO800 AWB
半逆光からサイド光の中で撮影。柔らかい雰囲気で撮影できた。

小物を配置して簡単なフォトブースを作る場合も、窓際がおすすめです。
壁をそのまま背景にする、またはマルチカバー等の布や量り売りの壁紙を使って背景にしたら、被写体のまわりにお洒落な小物を置いてみましょう。

■使用機材:ソニー α7R IV + FE 50mm F1.2 GM
■撮影環境:F1.2 1/400 ISO500 AWB
窓際に季節の花や小物を配置して撮影。わんこの目線に合わせてカメラを低く構えて撮った。

季節の小物を組み合わせれば、お出かけできないにゃんこでも季節感のある写真を手軽に撮る事ができますよ。

■使用機材:ソニー α9 III + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
■撮影環境:F1.8 1/400 ISO640 AWB
左から差し込む柔らかい光を感じる作品。沢山の造花を前ボケに入れて華やかさを演出。
ロケーション撮影のコツ

四季折々のお花や自然の中でわんこを撮影する飼い主さんも多いと思います。
広大なロケーションの中でいざカメラを手にすると、どこからどうやって撮ればいいの?と悩むものです。
お花畑では、まずはわんこの隣にキレイなお花の集合体が来るような場所を探します。
小さなわんこはお花と背丈を合わせるための台やカート等があると便利です。

■使用機材:ソニー α9 III + FE 85mm F1.4 GM 
■撮影環境:F1.4 1/1250 ISO125 AWB
台を使ってお花とわんこの背丈を合わせて撮影。曇りでしたが華やかな一枚に。

お花とわんこの背丈を合わせたら今度は背景にも気を配ります。背景にも沢山のお花が来るように、またなるべく人工物等の余計な物が入らないようにカメラアングルやフレーミングをしっかり決めていきましょう。この時に可能であれば前ボケも入れられると良いですね。

■使用機材:ソニー α9 III + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 
■撮影環境:焦点距離70mm F4.5 1/1250 ISO100 AWB
花と山と空をバランスよく入れ込んだ1枚。さらに前ボケも入るようにカメラ位置を調整しながら撮った。
走り撮影で重要な3つの設定

走り撮影ではカメラの設定が特に重要です。
シャッター速度は【1/1000秒以上】で【高速連写】にし、【フォーカスモードをAF-C、C-AF、AIサーボ等】に設定。
動きシーンはわんこを自由に走り回らせるのではなく、カメラに向かって走ってくるところを撮る方が、ピントが合わせやすくておすすめです。

■使用機材:ソニー α9 III + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 
■撮影環境:焦点距離200mm F2.8 1/2000 ISO1000 AWB
ジャックラッセルテリアは足が速いのでシャッター速度は1/2000秒に設定して撮影。

また、撮影する日はなるべく明るい晴れの日で、順光で撮るとよりピントが合わせやすいですよ。
フォーカスエリアは、最初は全自動やゾーン等、広いエリア設定にして撮影しましょう。
慣れてきたらフォーカスエリアを少し小さくしていきます。私は走り撮影の時もそれ以外の時もフォーカスエリアは拡張スポットで撮影しています。動きシーンの撮影は慣れも必要なので、はじめは良い写真が撮れなくても落ち込まずに何度もチャレンジしてみてください。

さいごに

今回は愛犬愛猫を撮影するワザを、シチュエーションに分けてお話ししましたがいかがでしたでしょうか?素敵な作品を撮るためには愛犬愛猫の表情はもちろん、そこにプラスして光や背景の選び方も重要になってきます。その場に合わせたわんこの立ち位置やフレーミングは迷う事も多いですが、これも慣れです。だんだんと短い時間で良いポイントを見つけられるようになりますので、是非カメラを持って沢山撮影してみてくださいね。

ソニープロカメラマンセミナー「愛犬愛猫を素敵に撮るコツ教えます -お家フォト~ロケーション撮影まで-」11月22日(土)開催

小川晃代さんによるソニープロカメラマンセミナー「愛犬愛猫を素敵に撮るコツ教えます -お家フォト~ロケーション撮影まで-」を2025年11月22日(土)に開催します。SONYフルサイズミラーレスカメラ”α”シリーズを使った撮影のコツや、ペット撮影で使いやすいソニーのおすすめレンズなどを紹介します。普段からαを使ってペット撮影を楽しまれている方も、これからソニーのカメラやレンズを使って撮ってみたいと考えている方へも役立つ内容になっています。

本セミナーは全国のカメラのキタムラ50店舗でライブ中継にて開催します。参加費は無料!講師への質問もできますのでこの機会にぜひお気軽にご参加ください。セミナー終了後、一部の店舗では普段取り扱いのないカメラやレンズが特別に体験できます。開催店舗をぜひご確認ください。

【概要と申込み】
■開催日:2025年11月22日(土)
■時間:【第一部】11:00~12:00【第二部】14:00~15:00
■参加費:無料
■場所:カメラのキタムラ ライブ中継先店舗(下記店舗一覧よりご確認ください)
■定員&申込み:希望店舗へお問い合わせ、ご連絡ください
■申込み期限:各開催日前日の店舗営業時間内

【店舗一覧】
募集状況や申込み、ご質問などは申込み希望店舗へお電話ください。
★の表記がある店舗では当日限定のラインナップでカメラやレンズの体験ができます。

■北海道:札幌/羊ケ丘通り店★
■北海道:札幌/元町店
■青森県:弘前/高田店
■秋田県:秋田/広面店★
■山形県:山形/馬見ヶ崎店★
■宮城県:仙台/泉店
■栃木県:小山/小山店★
■茨城県:水戸/下市店
■埼玉県:熊谷/熊谷店
■埼玉県:埼玉/坂戸店
■埼玉県:大井/ふじみ野店
■千葉県:千葉/おゆみ野店
■東京都:新宿/北村写真機店
■静岡県:富士/市役所前店★
■静岡県:浜松/柳通り店
■静岡県:藤枝/田沼店
■新潟県:三条/ピア店
■長野県:松本/並柳店★
■富山県:富山/掛尾店★
■富山県:高岡/鐘紡町店
■石川県:小松/小松店
■石川県:金沢/有松店★
■石川県:金沢/浅野本町店
■福井県:武生/武生店
■福井県:福井/バイパス南店★
■愛知県:名古屋/天白・植田店
■愛知県:一宮/中島通り店
■三重県:四日市/西浦店★
■滋賀県:草津/野村店
■京都府:京都/四条西院店
■大阪府:堺/福田店
■兵庫県:姫路/英賀保店
■岡山県:倉敷/沖新店
■岡山県:岡山/東岡山店
■岡山県:岡山/下中野店★
■鳥取県:鳥取/鳥取店
■島根県:松江/学園通り店★
■広島県:広島/祇園店
■山口県:山口/バイパス吉敷店
■香川県:高松/高松南店★
■徳島県:徳島/沖浜バイパス店
■高知県:高知/堺町店
■高知県:高知/土佐道路店
■福岡県:福岡/ミーナ天神店★
■福岡県:久留米/上津店
■大分県:大分/光吉店
■熊本県:熊本/東バイパス中央店★
■熊本県:熊本/くまなん店
■宮崎県:宮崎/中央店
■鹿児島県:鹿児島/中山バイパス店★

【小川晃代プロフィール】

トリマー・ドッグトレーナー資格を保持しペットやのら猫等小さな生き物撮影を得意とするペトグラファー。2006年に動物に特化した制作会社とペット&キッズ専門の写真スタジオ「アニマルラグーン」を設立。現在はカレンダーやカタログ、写真絵本の撮影をはじめ、写真教室の講師やペットモデルコーディネーターとしても活躍。

・HP:https://www.animal-lagoon.com/
・Instagram:akiyo_ogawa
・Instagram:animal_lagoon

 

 


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