マッツ・ミケルセンの生誕60年を記念して、日本劇場初公開作からキャリアを象徴する代表作まで上映する「〈北欧の至宝〉マッツ・ミケルセン生誕60周年祭」(11月14日~)より、上映作『アフター・ウェディング』の冒頭映像が解禁された。

【動画】マッツ・ミケルセンの繊細な演技にくぎ付け 『アフター・ウェディング』冒頭映像解禁!

 プロのダンサーとして約10年にわたるキャリアを持ちながら、映画『プッシャー』(1996)で鮮烈なデビューを飾ったマッツ。以降、ニコラス・ウィンディング・レフンやトマス・ヴィンターベアといったデンマークを代表する巨匠たちの作品に数多く出演し、『偽りなき者』(2012)では第65回カンヌ国際映画祭・主演男優賞を受賞。さらに『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)で魅惑的な悪役を演じ世界的ブレイクを果たした。その後もドラマ『ハンニバル』(2013~15)で人気を不動のものとし、名実ともに“現代デンマークを代表する俳優”として確固たる地位を築いた。

 本生誕祭では、60歳という節目を祝し、日本劇場初公開となる作品を含む計7作品を一挙上映。若き日のマッツが堪能できる『ブレイカウェイ』(2000)や『フレッシュ・デリ』(2002)、長らく未公開だった『メン&チキン』(2015)といった日本初公開作に加え、『アダムズ・アップル』(2005)『アフター・ウェディング』(2006)『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(2012)、そして代表作とも言える『偽りなき者』(2012)まで、キャリアが凝縮された“演技の真髄”を劇場で体感できる貴重な機会となる。

 このたび、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、ハリウッドでリメイクもされた感動のヒューマンドラマ『アフター・ウェディング』の冒頭映像が解禁された。

 本作でマッツが演じるのは、インドで孤児院を運営する理想主義者ヤコブ。孤児たちに深い愛情を注ぎながらも、ある“秘密”を抱えた人物だ。

 冒頭映像では、アイスランドを代表するバンド・シガー・ロスの美しい旋律が流れる中、インドの貧困街でヤコブが子どもたちに食事を与え、英語を教える姿や、孤児院の出資者からのデンマーク帰国要請を頑なに拒む場面が映し出される。

 優しさと誠実さがにじむ演技の一方で、帰国をためらう表情からは、“過去”に何かを抱えた男の複雑な心情がうかがえる。目の動きや沈黙の時間だけで感情を繊細に表現するマッツの演技に注目してほしい。

 「〈北欧の至宝〉マッツ・ミケルセン生誕60周年祭」は、11月14日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国の劇場で開催。

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