菅田将暉が主演を務める「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」の6話が11月5日に放送。樹里とリカの激しいやり取りに「刺激的」や「面白い」など興奮の声が上がっている。

三谷幸喜が脚本を務める本作は、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇。主人公の演出家の卵・久部三成を菅田将暉、WS劇場のダンサー・倖田リカを二階堂ふみ、新人の放送作家・蓬莱省吾を神木隆之介、巫女の江頭樹里を浜辺美波、無料案内所のおばばを菊地凛子、WS劇場のダンサーで姉御肌のパトラ鈴木をアンミカ、ダンサーでシングルマザーの毛脛モネを秋元才加、交番勤務の警察官・大瀬六郎を戸塚純貴、WS劇場の用心棒・トニー安藤を市原隼人、劇団「天上天下」の主宰者・黒崎を小澤雄太、天上天下の制作スタッフ・トンちゃんを富田望生、WS劇場の支配人・浅野大門を野添義弘、ジャズ喫茶のマスター・風呂須太郎を小林薫、劇場スタッフの伴工作を野間口徹、シェイクスピア俳優・是尾礼三郎を浅野和之、うる爺を井上順が演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
クベ版「夏の夜の夢」初日公演を終えたばかりのWS劇場。客席で久部三成(菅田将暉)に声を掛けたのは、日本を代表するシェイクスピア俳優・是尾礼三郎(浅野和之)だった。是尾は、久部が敬愛してやまない蜷川幸雄氏が演出した舞台にも数々出演している大御所俳優。

久部は是尾との対面に深く感激する。是尾は「久しぶりに渋谷を歩いていたら、ここの前を通りかかりましてね」と前置きすると、クベ版「夏の夜の夢」に対して一定の評価を示す。
その言葉に舞い上がる久部は、是尾を打ち上げ会場へ連れて行く。すると、手にメモをもった巫女の樹里(浜辺美波)の姿が。樹里のことが気になっている蓬莱省吾(神木隆之介)は樹里を打ち上げに誘う。しかし樹里の目には久部しか映っていない様子。そして、打ち上げ会場には、久部を見る目が変わった倖田リカ(二階堂ふみ)が待っていて――というのが6話の展開。

樹里は、久部の劇について、「心の底から楽しめた」「本当に素晴らしかった」と感想を述べ、ノートにメモしたことを読み上げる。そして、あの劇場が変われば、この辺りも変わると思うと感謝の気持ちを述べる。そんな樹里に久部は「君は幸せな人だな」と言って、打ち上げに誘うのだった。

久部がうる爺(井上順)の稽古の様子を見に席を離れている間、樹里はリカと席を共にするが、そこで交わされる会話には棘が。リカの言葉の棘に耐えきれなくなった樹里は、店を出ていく。
リカと樹里のバトルに、SNSでは「リカvs樹里。リカに対抗しようと頑張ってる樹里ちゃんの表情がみるみる変化してくところがとっても面白い。がんばれ樹里ちゃん。できれば蓬莱さんにもう少し優しくしてあげて」や「二階堂ふみvs浜辺美波のガチバトル面白かった。リカはなんで樹里のことあんなに目の敵にすんのかね。久部を巡る三角関係なの?蓬莱が蚊帳の外なの可哀想w」、「リカの樹里ちゃんに対する牽制がとってもとってもとーーっても刺激的で、庶民には致死量だった。リカが煙草の煙をくゆらせる仕草も笑っていない目も言葉の一つ一つに丁寧に棘が含まれるのもとーーーーってもよかった。樹里ちゃんが気持ちを整え、語気を強めながら反撃態勢をとるのも最高」などの声が。

その後、真面目にセリフを覚えたうる爺が打ち上げに行くと、そこには自分の真似をして場を盛り上げる警察官・大瀬六郎(戸塚純貴)の姿が。それを見たうる爺は、久部が自分の代役を立てようとしていると勘違い。そして自ら身を引く宣言をして去っていくが交通事故に遭ってしまう。そんなうる爺に、「終盤のうる爺はいたたまれなかった!誤解なんだけど、それでも自分のいないトコであんな場になってたら気持ちわかるわぁ……」や「うる爺役の井上さんの演技、ほんと良かったな……。見事なコミカルと、奥底の哀愁が演じられる役者さんってなかなかいないと思う」、「これは紛れもないうる爺回。井上順さんが演じる繊細で可愛らしく一生懸命で不器用な爺さんの表情が良い。もう帰る故郷のない老人にとってWS劇場は心の拠り所だったのだろう。ああいう事になったけどまだ続きあるはず」などの声が上がっている。
【第7話あらすじ】
久部三成(菅田将暉)は大御所俳優・是尾礼三郎(浅野和之)を迎えて稽古する日々を送っていた。「夏の夜の夢」の初日公演から1週間が経ったが観客は思ったほど伸びていない。売り上げは目標の半分にも満たない状況だが、来週からはシェイクスピア後期の名作「冬物語」を上演すると久部は息巻くのだった。
支配人・浅野大門(野添義弘)の妻・フレ(長野里美)は、「逃げるが勝ち」だと言い、売上金を持って田舎へ帰ろうと大門を誘う。しかし、「是尾礼三郎の復活は演劇界にとっても大ニュースです」と熱弁する久部の勢いに負け、大門は「もう一度、あんたに賭けてみる」と決意を固める。
翌日の朝、オーナーのジェシー才賀(シルビア・グラブ)がやってくる。「今週の売り上げです」とノルマの封筒を差し出す大門だが、実は小細工があり――。
「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」は毎週水曜22時~フジテレビ系にて放送中。
