『再会長江』などで知られ、中国国内ではインフルエンサーとしても人気を誇る竹内亮監督の新作は、第二次世界大戦末期に中国・旧満州に取り残され国籍を失った中国残留孤児たちのその後をとらえた『
』。
日中共同取材チームにより、2年にわたって日本と中国で残留孤児とその家族を含む約100 人を取材して制作されたという本作は、彼らが体験してきた苦難や、中国と日本それぞれの国への複雑な想い、自身のアイデンティティに対する行き場のない問いかけなどが、それぞれの生の声を通して描かれる。
彼らが語る痛切な感情は重く胸に残るが、竹内監督の真摯ながらも時にカジュアルな姿勢で取材者と対話していくスタイルは親しみやすく、若い世代にも見やすい作品になっている。中国残留孤児を支える老人ホームを立ち上げた女性、居場所を求めて仲間と共に準暴力団「チャイニーズドラゴン」を結成し反抗の気持ちを表していたという二世の男性、家族の思いを感じながら将来に悩む三世など、歩んできた道や世代が異なるさまざまな人たちの目線に触れられるのも興味深い。
残留孤児についてや辿ってきた道についてもアニメーションなどを用いて分かりやすく説明されており、言葉は聞いたことはあっても実態はよく知らないという観客には、そのような歴史があるということを知るための第一歩となる作品になりそうだ。
『名無しの子』は、日中共同取材チームにより、2年にわたって取材を行い制作された。
所沢の特別養護老人ホーム「一笑苑」は、言葉や文化の違いから日本の社会になじめない残留孤児たちが安心して暮らせる場所を提供している。
その他の上映作品は、貧しい家庭に育った子供たちが、元野球中国代表監督の出合いをきっかけにチームを結成し成長していく姿を写した『出稼ぎ野球少年』、息子の医療費を賄うため武漢で屋台を営む70 歳の王爺さんの、屋台撤去への抵抗と必死の訴えを追う『武漢の嵐』、香港アクション映画を支え続けてきたスタントマンの歴史と今を豪華映画人や武師たちが語る『カンフースタントマン』、親世代の結婚観との違いに悩みながら「結婚はオプション。幸せはマスト」と自らの道を歩む北京のエリート女性たちの生き様を描く『北京女子婚活戦争』の4本。
『出稼ぎ野球少年』(監督:許慧晶)©『中国ドキュメンタリー映画祭 In Japan』組織委員会/IQIYI
『武漢の嵐』(監督:陳為軍)©『中国ドキュメンタリー映画祭 In Japan』組織委員会/Sage Culture Media Co., Ltd.
『カンフースタントマン』(監督:魏君子)©『中国ドキュメンタリー映画祭 In Japan』ACME Image(BeiJing)Film Cultural Co.,Ltd
『北京女子婚活戦争』(監督:董雪瑩)©『中国ドキュメンタリー映画祭 In Japan』組織委員会/United Entertainment Partners
また、映画祭のアンバサダーには、プロデューサーとして国際交流イベント「JAPAN NIGHT」のファウンダーとしても活動する俳優の MEGUMI さんが就任。さらに、審査員として、池上達則さん(NHK エンタープライズ国際部部長)、菅野誠さん(ドキュメンタリーディレクター)、富坂聰さん(拓殖大学教授、ノンフィクション作家)、崔雋さん(フジテレビ国際取材部デスク)、李姉妹のおふたり(YouTuber)が参加。スペシャルゲストとしてタレントの小島瑠璃子さんも参加が決定した。
地域も職業もバックグラウンドも視点も異なる、多様な中国の人々のリアルを体感できる、貴重な機会となる映画祭を、お見逃しなく。


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