京都在住のクリストフ・ルメール騎手が創設したファッションブランド「CLbyC・ルメール」の初の旗艦店「CL FASHION & CAFE」(京都市中京区)が11月6日にオープン。「競馬を、日常に。」をコンセプトに、ファッションとカフェメニュー、競馬の世界観が楽しめる。

■ 「競馬の世界観」が楽しめる要素が満載

ロゴマーク入りのキャップや靴下などの小物も(11月5日 Lmaga.jp撮影)

1979年、フランス生まれ。2015年から京都に住むルメール騎手は、秋華賞、菊花賞、天皇賞秋とG1競争3連勝、そして先日のJBCクラシックも制したトップジョッキー。第二の故郷と公言する京都の中心部に、「競馬を見たことがない人、競馬場に行ったことがない人にも、ファッションを入口に競馬に親しんでもらえる場をオープンすることができました」と満面の笑みを浮かべた。

クリストフ・ルメール騎手(11月5日 Lmaga.jp撮影)クリストフ・ルメール騎手(11月5日 Lmaga.jp撮影)

競馬場の雰囲気が伝える工夫があちこちにちりばめられた、総面積175平方メートルの店舗は2フロア構成。エントランスにあるのはパドック。トロフィーや記念品が飾られるギャラリースペースになっている。2階には実際に使用されたヘルメットやブーツ、カラフルな勝負服などが並ぶ。ジョッキールームと名付けられていて、競馬の舞台裏が体感できる。

1階部分、トロフィーや記念品が飾られている(11月5日 Lmaga.jp撮影)

競馬の舞台裏が体感できるディプレイ(11月5日 Lmaga.jp撮影)

その奥に広がるブティックにはポロシャツやTシャツ、キャップなど約60種が並ぶ。いずれも数量限定なのだが、アイテムごとに限定数が異なる。

日本競馬独特の枠色から着想した長袖Tシャツ(11月5日 Lmaga.jp撮影)

どのアイテムも“訳ある数”分のみの限定生産(11月5日 Lmaga.jp撮影)

たとえばG1最多勝利馬である「アーモンドアイ」とコラボしたTシャツは220枚限定。この220はジャパンカップで歴代最速を叩き出した際のレコードタイム2分20秒6に因む。ほかにもルメール騎手の年間最多勝利数の213や馬体重に因むアイテムもあり、商品の背景のストーリーも楽しめる仕掛けになっている。

■「競馬スタイル出したい人も、出したくない人も」

1階部分のディスプレイ(11月5日 Lmaga.jp撮影)

「現代ファッションと日本のクラフトマンシップを表現したい」との思いから製品はすべて国産。主に京都や和歌山、奈良などの工房で作られている。

ルメール騎手の貴重な私物コレクションも(11月5日 Lmaga.jp撮影)

そもそもは「競馬を応援に行くためのファッションがなかった」ことからスタートしたブランド。ルメール騎手が「競馬スタイルを表に出したい人向けのアイテムもあれば、出したくない人向けの物もあります」と話す通り、ビビットなカラーからモノトーンまで商品構成は幅広い。ネックウォーマーや靴下などの小物も揃う。

特別コレクションなどが並ぶ2階のウイニングサークルコーナー(11月5日 Lmaga.jp撮影)

階段横の壁に飾られた記念ポスター(11月5日 Lmaga.jp撮影)

1階は、アーモンドアイが2018年のジャパンカップで激走する瞬間を収めたモノクロ写真が壁一面を飾る「レーストラックカフェ」。競馬をテーマにしたスイーツが味わえる。

1階部分、ドリンクやスイーツが楽しめるレーストラックカフェ(11月5日 Lmaga.jp撮影)

店内の至るところに「競馬らしい」工夫が(11月5日 Lmaga.jp撮影)

「CL by C.ルメール」(京都市中京区大阪材木町690-3)は11月6日オープン、営業時間は11時〜18時。

取材・文・撮影/小林明子

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