嵐 公式インスタグラムより
約5年の沈黙を破り、嵐が再び“5人”として画面に戻ってきた。デビュー26周年を迎えた11月3日夜、ファンクラブ限定の生配信「生配信だヨ嵐会2025」が開催。静かなスタジオに響いた「嵐でーす!」の声に、全国のファンが涙した。活動終了を控えながらも、笑顔と絆で魅せた1768日ぶりの再会だった。
嵐、1768日ぶりの再会 「嵐でーす!」の声に時が戻る
柔らかな照明の中、丸いテーブルを囲む5人がカメラの前に現れた。
「嵐でーす!」と声を合わせた瞬間、SNSのタイムラインが一気に沸騰した。
画面越しでも伝わる空気感。そこには、20年大晦日のラストライブ「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」以来、1768日間止まっていた時間が一気に動き出すような高揚があった。
沈黙を破ったのは、リーダーの大野智。
4年半の休養を経て現れた姿は、活動休止前と変わらぬ小麦色の肌。
コメント欄には「おーちゃんめっちゃ黒い!」の文字が溢れ、彼が笑顔で頷くたび、視聴者の心がざわめいた。
穏やかな声、少し照れた笑み。どれも懐かしく、「本当に嵐が戻ってきた」と感じさせる瞬間だった。
「4年半自由に生きさせてもらった」大野の言葉と4人の声
配信の終盤、大野はふと真剣な表情で語った。
「4年半、自由に生きさせてもらった。わがままを言わせてもらった」
その言葉が終わるか終わらないかのうちに、他の4人が口をそろえた。
「わがままじゃないよ」「そんなこと言わないで」
まるで2020年の活動休止会見をなぞるような、温かい空気。
メンバーの声に、大野が目を細め、笑う。
コメント欄には「この空気が嵐」「5人の優しさに泣いた」といった投稿が続いた。
SNSには“あの頃”を思い出す声が溢れた。
「大野くんのビジュが完全に国民的アイドルで泣いた」
「休止前と同じ表情を見せてくれることが奇跡みたい」
26年春の“最後のツアー”を前に、ファンの胸に灯がともった。
ファンクラブ“最後の更新”が告げる、終わりの足音
その翌日、ファンクラブ会員の間で「最後の更新」という言葉が広がった。
更新手続き後の有効期限に表示されたのは、2026年5月31日。
通常1年更新のはずが、活動終了予定の期日と一致していたのだ。
会費も1,800円に減額され、「嵐の終わりを突きつけられた」とSNSには切実な声が並んだ。
だがその同じ夜、嵐の公式Xが更新された。
「11月3日はデビュー記念日。いつも応援ありがとうございます」
添えられたのは、5人を表す5つのダンス絵文字。
ファンの涙を少しだけ和らげる、静かなプレゼントだった。
紅白出場はあるのか?大野の“前向き発言”に希望の光
活動終了前、もう一度5人の歌声を聴きたい。
そんなファンの願いは、紅白歌合戦への出場に向かう。
しかし関係者によれば「大野がまだテレビ出演できる状態ではない」と慎重な声もある。
それでも、この夜の大野のひとことが希望となった。
「徐々にどんどん楽しいことを届けられるように、こっちも考えていくので、期待して待っていてください」
その柔らかな笑みが、「嵐はまだ終わらない」と語っているように見えた。
櫻井翔「5人でいると一瞬で戻れる」変わらない空気感
翌日放送の「news zero」で櫻井翔は、デビュー記念日をこう振り返った。
「朝から5人でずっと一緒にいたんです。タイムカプセルを開けたみたいに、すぐ当時の感覚に戻れました」
画面の向こうで少し照れたように笑うその表情に、ファンは再び胸を熱くした。
「5人でいれば時間を飛び越えられる」
その事実が、嵐というグループの最大の強さだ。
「終わり」ではなく「再会の証」
1768日ぶりに集まった嵐の5人は、
過去を懐かしむためではなく、未来へ感謝を伝えるために集まった。
26年春のツアーが“ラスト”といわれても、
ファンの心には「また会える」と信じられる確かな絆が残った。
5人で笑い合う光景がある限り、嵐は“終わらない物語”として生き続ける。