小説家・吉田修一さんによる朝日新聞の連載小説『国宝 上下巻(青春篇・花道篇)』 の書籍販売が累計200万部を突破した。
本小説を原作とした劇場版『国宝』は、公開から5カ月経過した今でも全国の映画館で上映中。
“『国宝』現象”とも呼ばれるまでのヒットを記録し続けており、実写邦画歴代興行収入1位も視野に迫る勢いを見せている。
朝日新聞紙上で連載された芸道小説の金字塔『国宝』
『国宝』は2017年から2018年にかけて朝日新聞紙上で連載された芸道小説。
任侠の一門に生まれながら、歌舞伎役者の家に引取られた主人公・喜久雄。その家の御曹司・俊介と切磋琢磨し芸に青春を捧げていく葛藤と覚悟を描いた作品だ。
2018年には芸術選奨文部科学大臣賞、2019年には中央公論文芸賞を受賞している。
劇場版『国宝』は実写邦画歴代興行収入一位を獲得できるか
作者の吉田修一さんは、『国宝』の他に『悪人』『怒り』などの小説を手がけ、いずれの小説も映画監督・李相日さんによって映画化。
劇場版『国宝』は6月6日の公開から110日間で興行収入150億円、観客動員数1066万人をそれぞれ突破。
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』以来、22年ぶりに興行収入が100億円を超えた実写の邦画作品となり『国宝』現象と呼ばれるまでのヒットを記録。
興行通信社の歴代興行収入ランキングによると、2025年10月26日時点で166.5億円を突破。実写邦画歴代興行収入一位の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の173.5億円に差し迫る勢いを見せている(外部リンク)。
        
KAI-YOU編集部_文芸部門
      ポップポータルメディア「KAI-YOU」の編集部(2013年3月15日より運営開始)。
重要性の高いニュース記事に加え、クリエイターへのインタビューや発表会、展覧会などのイベントレポート、独自の視点・切り口からのレビューやコラムなども多数配信。ポップカルチャーと現代社会が相互に影響し合う歴史を記録しながら、シーンの最先端にある新たな価値観や才能を発掘・発信している。
文芸部門では、小説などの文芸作品や文学賞、同人誌を対象にポップな作品を掘り下げて紹介。書籍や雑誌などの紙媒体から電子書籍までメディアを問わず、SFなど、各ジャンルの最新情報や今注目の作家の紹介・インタビュー、Kindleなどのセール情報を発信している。
    
									 
					