ハイテンションなおしゃべりで場を盛り上げ、隙あらば笑いを取りに行き、かわいい失敗でいじられる弟キャラ。そんなバラエティ番組での姿とは真逆の、孤高のヒーロー感とヒロインの色気を漂わせた、ミステリアスなクールビューティー。なんなら少しSっ気もあって…。向井康二(Snow Man)が魅せるツンデレギャップに、視線だけでなく心も奪われる、日タイ共同制作の『(LOVE SONG)』が、現在公開中だ。

「2gether」のチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督が手掛けるラブストーリー『(LOVE SONG)』「2gether」のチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督が手掛けるラブストーリー『(LOVE SONG)』[c]2025『(LOVE SONG)』製作委員会

個性を消して役そのものになる“カメレオン”タイプの向井康二

本作で共に主演を務める森崎ウィンはミャンマー、そして向井はタイにそれぞれルーツを持っている。向井は2025年夏に放送されたタイドラマ「Dating Game~口説いてもいいですか、ボス⁉~」で、史上初の日本人主演として全編タイ語で見事に役を演じきった。注目されたのは彼の語学力だけでなく、演じた役柄である「ジュンジ」という人物そのものとして映像の中に存在していたという、表現力だ。

役にかかわらず俳優として個性を光らせる役者もいるが、向井は個性を消して役そのものになる“カメレオン”タイプ。特に印象的なのは、2024年冬の関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「リビングの松永さん」でのバーテンダーのチャラ男と、同じ系列の2024年夏ドラマ「マウンテンドクター」の離れて暮らす息子との向き合い方に悩むバツイチ子持ち男。短期間でまったく違う方向性の役を違和感なく演じる姿と、お子さまにも大人気のバラエティ番組「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」のキャラクター「マッサマン」とどうにも結びつかず、軽く混乱しながらも「すごい!」と思った記憶がある。

ところが、『(LOVE SONG)』で向井は、「カイ」という役に自分自身を融合させるという、新たな顔をみせてきたのだ!

互いへの想いをしまい続けてきた2人のせつなすぎるラブストーリー

カイは、ソウタ(森崎)の幼なじみで、初恋の人。ソウタは、自作曲のメロディーを口ずさみながら、ギターを奏でるカイを眺めるのが大好きだった。しかし彼の隣には、彼を恋い慕う女性がいた。だから、叶わぬ恋だと自分の想いにフタをし、同じ大学に進学。あくまで“親友”として…。しかしある日突然、ソウタに何も告げず彼は姿を消してしまう。

初恋の人カイへの想いを胸にしまい、研究員へとしてバンコクへ渡ったソウタ初恋の人カイへの想いを胸にしまい、研究員へとしてバンコクへ渡ったソウタ[c]2025『(LOVE SONG)』製作委員会

6年後、大学を卒業して化学メーカーの研究員になったソウタは新プロジェクトのメンバーに指名され、バンコク勤務を命じられる。そして、タイに渡航した初日、初恋の君カイと偶然の再会を果たすことに。一方、カメラマンとして契約している会社がソウタの勤務先と知り、カイもまた思いがけない再会と接点に揺れ動く。バンコクの街で共に過ごす中で、2人は改めてそれぞれの想いを自覚するのだった。

【写真を見る】秘めた想いを言葉ではなく目で語る…向井康二&森崎ウィン演じるカイとソウタ【写真を見る】秘めた想いを言葉ではなく目で語る…向井康二&森崎ウィン演じるカイとソウタ[c]2025『(LOVE SONG)』製作委員会

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