笑顔を見せる堀口真帆(撮影・河野 光希)
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 来月7日スタートのテレビ朝日「仮面ライダーゼッツ」(日曜前9・00)のヒロインに選ばれた現役高校生モデルが話題だ。NHK連続テレビ小説「あんぱん」にも出演した堀口真帆(16)。スポニチ本紙のインタビューに「お芝居をやりたいとずっと思っていた。ありがたみを忘れずに一生懸命頑張りたい」と初々しく意気込んだ。

 「…ゼッツ」で演じるのはCM女王の国民的人気タレント。同じ事務所に所属する、今年上半期のCM起用が15社(ニホンモニター調べ)の今田美桜(28)のような役どころで、身近な先輩が役作りのイメージだ。その今田にヒロインが決まったことを報告すると祝福され「お芝居を楽しんでね」とエールも送られたという。

 中学1年でモデルデビューしたが「ずっと努力をしないままでした」と振り返った。3年の時に事務所社長の勧めで高校受験に注力し志望校に合格。「努力して成功をつかみ取る経験をしたことが大きかった」と、受験が転機となって物事への取り組み方が変わった。芝居に興味を抱いたのも受験期で、有村架純(32)主演の「映画 ビリギャル」を見て「力をもらうと同時に、力を伝える側になりたい思いが芽生えた」という。

 芝居に向き合う姿勢も変わり、勉強のために志願して今田のドラマ現場に足を運ぶようにもなった。こうした努力が実を結び始め、数千人規模の「…ゼッツ」のヒロインオーディションも勝ち抜いた。

 特撮ならではの大きい声で叫ぶ演技など、初めての経験ばかり。女優歴がまだ浅く、監督からの厳しい指導に泣いてしまうこともあるが「悔しい気持ちを原動力に頑張って、次に褒めてもらえるとうれしくてやりがいを感じる」と成長しながら楽しんでいる。

 「あんぱん」で今田が務めている朝ドラヒロインは「いつかはやりたい目標」という。まさに「…ゼッツ」での成功体験を重ねる中で「目の前にあることをコツコツ頑張りたい」と日曜の朝から大きく羽ばたいていく。(山内 健司)

 ≪内田理央ら輩出≫これまでの歴代ヒロインには「仮面ライダードライブ」(14~15年)の内田理央(33)や「仮面ライダーディケイド」(09年)の森カンナ(37)らがいる。「…ドライブ」では悪役ヒロインとして馬場ふみか(30)も注目を集めた。「仮面ライダー」シリーズでのヒロインを経て、知名度が上がって活躍の場が広がるケースは多い。

 ◇堀口 真帆(ほりぐち・まほ)2008年(平20)10月10日生まれ、東京都出身の16歳。21年に雑誌「Popteen」でモデルデビューし、22年にABEMAドラマ「覆面D」で女優デビュー。24年のABEMA恋愛リアリティー番組「キミとオオカミくんには騙されない」で注目を集めた。今年4月からフジテレビ「めざましテレビ」に「イマドキガール」として出演。1メートル65。

 ▽仮面ライダーゼッツ 現実では普通の青年である主人公が、夢の中では無敵のライダーとなって、人々の夢に現れる悪夢の怪人「ナイトメア」から人類を守る。常に夢を自覚し、思い通りに操ることができる「明晰(めいせき)夢」の力を持つ。主演は今井竜太郎(20)。令和7作目。シリーズ史上初めて、変身ベルトを腰ではなく胸に巻く。キャッチフレーズは「さぁ、ミッションスタートだ!」。

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