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Reuters

掲載日

2025年10月31日

香港政府が金曜日に発表した統計によれば、9月の香港の小売セクターは5カ月連続で拡大し、売上高は前年同月比5.9%増の313億香港ドル(40.3億ドル)となった。観光の回復と地元消費の堅調さがけん引した一方で、ファッション関連分野は弱含んだ。

アパレル減速でも観光が香港小売を押し上げアパレル減速でも観光が香港小売を押し上げ – Reuters

数量ベースでも前年同期比4.8%増と、8月の改定値3.4%増に続いて伸びた。ただし、2025年1~9月の小売総売上高は前年同期比で金額ベース1%減、数量ベース2.3%減となった。

政府報道官は、消費者心理の改善と持続的なインバウンド観光が、今後数カ月の小売活動を引き続き支える見通しだと述べた。

香港政府観光局のデータによると、9月の訪問者数は前年比8%増の329万人、このうち中国本土からは246万人で、前年から7%増加した。

高級品分野が堅調だった一方、ファッション小売は弱含み。宝飾品、時計・クロック類および高額贈答品の売上は9月に前年同月比9.1%増(8月は改定値で16.4%増)。一方、衣料品・履物・関連商品の売上は10.2%減と、8月の2.8%増から反転した。

今回の数値は、旺盛な観光とハイエンド消費の伸びが、日常衣料やマス市場のファッションの伸び悩みに相殺され、同市の小売回復がまだら模様であることを示している。

(1ドル=7.7675香港ドル)

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