今はほとんど見られない古きガイドマップから東横線の100年を旅します。

鶴見区に本社を置くケーブルテレビ局「YOU(ユー)テレビ」が放送する歴史番組「横浜ミストリー」で「東横線100年『沿線案内』でみるその軌跡」が制作され、今週(2025年)11月1日(土)から同局をはじめ、「イッツコム(iTSCOM)」や「ジェイコム(J:COM)」など全国約70のケーブルテレビでも1カ月間にわたって配信が順次始まります。

2025年11月の「横浜ミストリー」で放送される「東横線100年『沿線案内』でみるその軌跡」のタイトル画面(紹介動画より)

同番組は横浜をテーマに歴史や文化に潜んだ謎(ミステリー)を解き明かす30分番組で月に1回新作を制作。11月分は港北区内を中心に活動する「港北ふるさとテレビ局」が取材を手がけました。

来年(2026年)2月に東横線が100年を迎えるにあたり、同番組が着目したのは、沿線の路線図とともにイラストなどで名所・旧跡の紹介を盛り込んだリーフレット状の「沿線案内」。かつて東急電鉄と前身企業(東京横浜電鉄など)が乗客に配布していました。

かつて乗客向けに発行された「沿線案内」から東横線100年の軌跡をひも解く(番組紹介動画より)

大倉精神文化研究所(大倉山2)では地域から寄贈を受けるなどして多数の沿線案内を所蔵しており、番組では100年前に発行された沿線案内を足がかりに東横線がどのように変化していったのかを専門家とともに丁寧に追っています。

「沿線案内」からは駅名の変化を知ることもできる(番組紹介動画より)

特にアジア初と言われるサーキット場「多摩川スピードウェイ」(1936年開業、新丸子駅近く)などの施設をはじめ、綱島の桃園や菖蒲(しょうぶ)園(樽町)、鶴見川の桜、日吉台のいちご摘みなど、今は消えてしまった東横線沿線の古き観光スポット紹介は注目ポイント。

また、路線の延伸や駅名の変化を追うとともに、東横線を走ったステンレスカーをはじめとした車両の変化も重要なテーマとして取り上げ、100年の軌跡を28分間に凝縮しています。

東横線を走った鉄道車両の変化も取り上げている(港北ふるさとテレビ局提供)

放送はYOU(ユー)テレビでは毎日4回、イッツコムは火曜日20時30分と木曜日20時30分、ジェイコムでは月曜日14時と火曜日10時、木曜日8時など。

放映終了後の12月には放映版に収まりきらなかった映像も交えた約40分の“完全版”を港北ふるさとテレビ局の公式サイトで公開される予定です。

(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

【関連記事】

・【過去記事】戦前の東横線「沿線案内」や古い地図を公開、大倉精神文化研究所が資料展(2023年8月3日)

・<港北地域学>東急東横線の「車両と沿線」を熱く語った講座映像を公開(2022年4月19日)

【参考リンク】

・横浜ミストリーの番組紹介ページ(YOUテレビ、番組はイッツコムやJCOMなど全国で放送)

・港北ふるさとテレビ局(番組放映後の2025年12月に“完全版”を公開予定)

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