俳優の武田玲奈さん【写真:くさかべまき】俳優の武田玲奈さん【写真:くさかべまき】

 多くの人の心の中に、今も“大切な時間”として刻まれている給食の時間。そんな懐かしさを呼び起こす映画『おいしい給食 炎の修学旅行』で、俳優の武田玲奈さんが6年ぶりに御園ひとみ役として帰ってきました。給食を通して描かれる人々の交流や思い出とともに、食べることの楽しさや大切さを伝える本作。撮影を通して彼女が感じた“食のぬくもり”について話を聞きました。

【注目】プロの読みは当たるのか? 元日本代表の2人が“忖度なし”で本気のスコア予想!

 ◇ ◇ ◇

「やっとまた出られる」─6年ぶりの再登場に込めた思い

「また御園ひとみを演じられると聞いたときは、本当にうれしかったです」と、笑顔で語る武田さん。「season1」以来、6年ぶりの出演となりますが、これまでのシリーズを一ファンとして見守ってきたといいます。

「『おいしい給食』は、『season1』の頃からずっと多くの方に愛されていて、私自身も『もう一度出たいな』と思っていました。だから、6年ぶりに戻ってこられると聞いて、『やっと出られる!』という気持ちでしたね」

 長い年月を経て、再び同じ役を演じるというのは、俳優にとって特別な経験です。映画での御園ひとみの初登場シーンでは、「season1」の頃の初々しさとは打って変わり、生徒たちに対して少し距離を置いたような、ピリッと引き締まった空気をまとっていました。

「大元の性格は変わらないけれど、彼女も年月を経て大人になっていると思いました。前作ではまだどこか頼りない部分もありましたが、今回は職場で責任を持ち、しっかり仕事をこなしている女性としての自信がある。20代後半の女性らしい、落ち着きや強さを意識して演じました」と語ります。

台本にない“アドリブロマンス”の舞台裏

給食シーンだけでなく、ロマンスシーンもパワーアップしたと語る武田さん【写真:くさかべまき】給食シーンだけでなく、ロマンスシーンもパワーアップしたと語る武田さん【写真:くさかべまき】

 今作の見どころのひとつが、主演の市原隼人さん演じる、甘利田幸男先生との“少し不思議なロマンス”のシーンです。実はこの場面、ほとんどアドリブで生まれたものだったそうです。

「台本にはざっくりとした流れしか書かれていなかったんです。撮影中に『ここ、どう動きましょうか?』という話になって、気づいたら市原さんが私の上に乗っていたんです(笑)。驚きましたけど、すごく自然で、おもしろいシーンになったと思います」

 ユーモアと人間味が同居するこのシリーズらしい名場面です。

「市原さんとのかけ合いのテンポが良くて、思わず笑ってしまう瞬間も多かったです」と武田さんは振り返ります。

Leave A Reply