俳優として数々の話題作に出演する佐々木希さんは、プライベートでは驚くほど“飾らない人”。仕事終わりに家族で行きつけのお店を訪れ、シェフと他愛のない会話を楽しんだり、気負わない時間を過ごしている。この連載でもたびたび登場しているワイナリー訪問時の写真からは、佐々木さんのフレンドリーな人柄がにじみ出ており、垣根のない関係性を大切にしている様子が伝わってくるはずだ。
そんな佐々木さんの“素顔”にも迫るべく、連載第19回では、彼女が足繁く通うお気に入りのお店を訪ね、プライベートな横顔をお届けする。ナチュラルワインを片手にくり広げられるフリートークもお見逃しなく。
「佐々木希の “なにはともあれ、ナチュラルワイン! ”」これまでの連載記事はこちら▶︎
行くたびに感動する料理に出会える
今回訪れたのは、東京・白金エリアにある『kermistokyo』。2022年にオープンし、食通の間でも評判のレストラン。全国各地から取り寄せた無農薬食材を使ったコースメニューが楽しめるほか、ナチュラルワインは店内のセラーからその日のコースメニューに合うものをセレクトしてくれる。
「シェフのNOBUさんが作る料理が天才的に美味しい。何度訪れても飽きることがなく、行くたびに感動する料理の数々に出会えます。料理に合わせておすすめしてくれるナチュラルワインも新たな発見があってすごく楽しい。NOBUさんと奥さんのゆうこさんとは、プライベートでも仲よくさせていただいています」と佐々木さんは語る。
店内には個室のようなセラーが。ワインは常時1000〜1500本をストックしている。扉は、昔の酒蔵で使用していたものを再利用。撮影/森脇裕介ワインのセレクトは“きれいめ”がモットー
通常、『kermistokyo』はコースメニューのみ(季節や時期によって例外も)。今回は、コースの一品となる「ビーツのガスパチョ」を用意してもらった。
「ガスパチョに合うナチュラルワインは何がおすすめですか?」と佐々木さんが聞くと、NOBUさんが手際よく3本をセレクト。特にこのワインがガスパチョに合うと推薦され、手に取ったのが『kondoヴィンヤード』の甘口ワイン。
「料理に合うワインを出してくれるので基本はお任せしています」と佐々木さん。ソムリエがいる時もあり、ワイン通は直接セラーを覗きに行って自ら選ぶ人もいるのだとか。
『kermistokyo』では、酸味が極端なものや揮発酸が高いワインは置かず、料理を引き立てる“きれいめ”ワインをセレクトしているのだそう。
「『kondoヴィンヤード』さんの甘口ワインははじめて!どんな味なのか楽しみ」。エチケットをじっくりとチェックする佐々木さん。撮影/森脇裕介ガスパチョと一緒に甘口ワインを堪能
取材日にいただいたのは、福岡にある有機農家「パインヴィレッジファーム」のビーツを使用したガスパチョ。イカやスナップえんどう、コーンなどの食感を活かし、パクチーの花やコーンフラワーで彩り豊かに。撮影/森脇裕介
「NOBUさんが作るガスパチョ、本当に美味しいので大好きです!見た目も美しく、無農薬野菜だから身体にもよいし、食べると幸せな気分になれます。食材のさまざまな味わいが楽しめて、NOBUさんはやっぱりすごい。この甘口ワインは酸味があって程よい甘さ。ガスパチョとの相性がよくてどんどん飲めます」
