10月26日放送の「新婚さんいらっしゃい!」より(C)ABCテレビ
関西の日曜昼の長寿番組『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ)の10月26日放送回に、千葉県香取市に住む「アラ還」夫婦が登場。
2024年4月に夫が63歳、妻が58歳で再婚。妻は小学校の教師だったが、結婚を機に退職。夫は墓石の彫刻師だという。夫は前妻と18年前に離婚してから独り暮らし、妻は10年近く前に前夫と死別している。夫婦ともに、娘が2人ずついる。長年、夫は「ただいま」、妻も「おかえり」と言う習慣がなく、当初は言えなかったそうで、夕方帰宅した夫に「おはよう」と言い間違えたことも。今では毎朝「いってらっしゃい」と送り出す妻。夫もブレーキランプならぬハザードランプを5回点滅させ、ドリカムばりに「ア・イ・シ・テ・ル」のサインを送って出かける幸せっぷりだ。
夫婦共通の趣味はピアノで夫は3歳から13歳まで、妻は小学1年生から中学1年まで習っていて、近年再開。ピアノの先生が同じだったことが出会いのきっかけとなる。妻が夫を初めて見かけたのは、発表会前のリハーサル。夫が仕事帰りの作業着姿でダイナミックに演奏していたギャップに衝撃を受け、先生に「何者ですか?」と訊ねたという。妻が先に惹かれたと思えば「自分が先に興味をもった」と夫が否定するという場面も。
10月26日放送の「新婚さんいらっしゃい!」より(C)ABCテレビ
その後日にできたピアノ教室のグループLINEで、2人は交流を始める。ある日、妻が行こうとしていたジャズピアニストのコンサートに同行予定だった妹が行けなくなり、夫を誘う。会場が目黒だったため、妻が行ってみたかった「目黒寄生虫館」にも誘い、8.8mのサナダムシを見てからきしめんを食べ、コンサートを鑑賞するというトリッキーなデートに…。1日笑いっぱなしで楽しく、何度かデートを重ねるようになったそう。
当時、夫は茨城県、妻は千葉県に住んでいたが、ほぼ中間地点の鹿嶋へサッカーを観に行った日のこと。数日前だった妻の誕生日祝いにと、チーズケーキとプリンを夫がプレゼント。それが成田にある有名店だったのは夫の作戦だったらしいが、誕生日を覚えてくれていたこと、わざわざ遠回りして買いに行ってくれたことに妻はキュンとしたという。そして後日、妻が大根の酢漬けをつくった際、夫の自宅近くのコンビニまで届けに行くことに。夫はそのチャンスを逃すまいと「家でコーヒーでも」と妻を自宅へと招き入れ、そこから交際がスタート。
10月26日放送の「新婚さんいらっしゃい!」より(C)ABCテレビ
年明けには、夫が出身地・長崎の名物であるカステラを買いに行こうと、妻を百貨店へと誘う。着いていくと、夫が向かったのはティファニーショップ。そこで「指輪を買おう」と言われた妻は、うれしさのあまり店で号泣。「こんなに幸せになってもいいのかなと思った」「指輪を買いに行こうと言われていたら断っていた」と語る妻。そしてお互いを家族に紹介し、結婚へと至った。
スタジオでは妻の次女からの手紙を披露。夫と死別し、不安を抱えつつも悲しむ姿を見せず、娘2人を支えた母への感謝の言葉に妻の瞳からは涙が流れた。この模様は10月26日・昼12時55分より放送される。
