※日経エンタテインメント! 2025年10月号の記事を再構成

経済を動かすキーワードとしても注目を集める「推し活」。エンタメ専門のデジタルマーケティング企業「GEM Partners」が全国に住む15~69歳の3万人を対象に調査した「推しエンタメブランドスコープ」を基に、エンタメブランドの様々なデータをMAP化して分析。推し活の最新事情に迫った。今回は、“推し”に対するファンの熱量と、“推し”を家族や友人に薦める熱意を2軸にしてMAPを作成。意外な傾向が見えてきた。本稿の最後に【ファン熱量×お薦め熱量 MAP】の完全版を掲載。

ファン熱量×お薦め熱量MAP

 このMAPは推しのエンタメブランドに対してどれだけ熱量を持っているか、そして、それを他者にどれだけお薦めしているかをMAPにしたものだ。横軸は推しているブランドに対する熱量で、左に行くほどライト、右に向かうほど熱量が高くなる。上下の軸は家族や友人などに、どれだけ熱心にそのブランドをお薦めしているかを表している。

 まず横軸の「ファン熱量」から見てみよう。最も熱量が高いのはL’Arc~en~Ciel(58%)。トップ5にはDOMOTO(旧KinKi Kids)(53.4%)、SUPER EIGHT(旧関ジャニ∞)(50.8%)、GLAY(49.2%)、B’z(48.2%)など、キャリア20年以上のアーティストが並んだ。

 一方、縦軸の「お薦め熱量」を見てみると、30%を超えたのは合計11ブランドという結果に。トップ3はJO1(36%)、INI(36%)、超特急(33%)と、ボーイズグループが独占した。その他トップ10には、4位にロックバンドのSUPER BEAVER(33%)、6位と7位にシンガーソングライターのVaundy(32%)と米津玄師(32%)のような若者たちからの支持が高いボーイズグループ以外のアーティストたちも入ってくる。

 お薦め熱量で、キャラクター最上位となる11位に入ったのがポムポムプリン(30%)。2025年の「サンリオキャラクター大賞」で9年ぶりとなる1位を獲得している。24年は4位だっただけに、ファンの熱量が上がっていることがうかがえる。

 またこれらの11ブランドすべて女性からの支持率が高く、最も男性比率が高いVaundyでも女性からの支持が6割超え。女性から人気を集めるブランドが、お薦め熱量も高いことが見えてくる。

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