市原隼人
Photo By スポニチ

 俳優の市原隼人(38)が23日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。NHK大河ドラマの役作りについて語った。

 市原は現在放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう」に盲目の大富豪、鳥山検校役で出演していた。

 司会の黒柳徹子から「とっても話題になったんですけど。あれは本当に恐ろしいような人で。ご出演に関しての反響は大きかったですか」と問われ、市原は「正直、今本当に休みがない状態で、何年か。反響を感じる余裕も全くなくてですね。今でもちゃんと伝わっているか不安な状態なんですけれども」と苦笑した。

 それでも「とにかく難しかったですね」と市原。盲目の設定のため「自ら志願して視覚障害者生活支援センターという所にうかがって、実際に目が見えない方とお話をさせていただいて。そういった方をサポートしている方ともお話をさせていただいて。いろんなお話を聞いて。本当にたくさんのことを感じさせていただきました」と振り返った。

 また暗闇体験イベントに参加したとも明かし「独特な世界で、正直真っ暗になった時怖かったんです。隣にいる6人で動いているので、周りにたくさんいるはずなんですけれども、もう1人になったような。みんなが遠くなっていくような感覚を覚えたんです」と回顧した。

 「私が演じる鳥山検校というのは、こういう人生を歩んできたのかなと。逆にこう相づちをいただいたり、声をかけていただくと、凄くうれしいんですね。優しさを感じたり」と話し、「どうすればこの鳥山検校に近づけるかというのを、とにかく模索しながら」演じていたと話した。

 鳥山には墓もなく、子孫もいないため、墓参りや話を聞くことはできなかったとし「本当に難しかったですね」としみじみ。

 目は「白濁させたいと。自分で申し出てコンタクト着けたんです」とも語り、「実際の芝居も20パーセント以下です。ほぼ見えない状態で芝居をやらせていただいて」と打ち明けた。「何か独特な、本当に難しかったですね」と繰り返した。

 黒柳が「まあ凄くあの役が怖かったけど、そういう人間だっていうふうに見えましたからね」と演技を絶賛すると、「答えを出さないのが一つの答えかなと思いまして。鳥山検校は悪とも善とも言われる人物なんです。常に逡巡しながら、善の行いのように問いかける、自分の行いが。そして何を考えているか分からない様は、その様を芝居に投影できたらいいなと思っていまして」と力説。

 「ちゃんと伝わっていたらいいなと」と穏やかに話した。
 

続きを表示

Leave A Reply