アダム・ドライバー『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』STAR WARS THE RISE OF SKYWALKER  Adam Driver as Kylo Ren 2019.

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)

Photo: ©Walt Disney Co./Courtesy Everett Collection

アダム・ドライバーが、カイロ・レンを主人公としたエピソード9『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)のその後を描くスピンオフ作品の脚本に取り組むも、実現しなかったことを明らかにした。『スター・ウォーズ』続三部作(シークエル・トリロジー)でカイロ・レンを演じたアダムは、『AP通信』のインタビューで、『ローガン・ラッキー』(2017)の監督スティーブン・ソダーバーグや彼のパートナーであるレベッカ・ブラント、そして『ザ・レポート』(2019)でタッグを組んだスコット・Z・バーンズとともに、「これまで関わった中でいちばんクールな脚本」を作ったと告白。ルーカスフィルムは「アイデアを気に入り」興味を示したものの、ディズニーの幹部に却下されたそうだ。

「(ウォルト・ディズニー・カンパニーのトップ)ボブ・アイガーとアラン・バーグマンに持って行ったところ、ノーと言われました。彼らには、ベン・ソロが生きているとは思えないと。それで終了です。『The Hunt for Ben Solo(原題)』というタイトルでしたが、本当にカッコいい作品でした。ですが(映画化は)なくなったので、話せるようになったのです」

カイロ・レンは、銀河帝国の残党が結成した軍事組織「ファースト・オーダー」の指揮官。レイア・オーガナとハン・ソロの元にベン・ソロとして生まれ、ルーク・スカイウォーカーの元でジェダイになるべく修行を受けていたが、暗黒面に落ちてしまう。レイ(デイジー・リドリー)と交流する中で改心するものの、『スカイウォーカーの夜明け』で臨んだ皇帝との最終決戦で命を落とした。

アダムは「ずっと『スター・ウォーズ』にまた出たいと思っていました……。『素晴らしい監督と素晴らしいストーリーが揃えば、すぐにでも参加する』といつも話していたんです。あのキャラクターが大好きだったし、演じるのも楽しかった」と振り返っている。なお、ソダーバーグは『AP通信』に声明で、「頭の中で映画を作るのはとても楽しかった。ファンにお見せすることができず、残念です」と語っている。

Text: Tae Terai

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