掲載日

2025年10月20日

ピッティ・ウオモは、2025年1月13日から16日まで開催される冬のエディションに、ゲストデザイナーとして大月壮士を迎えると発表しました。2025年の若手ファッションデザイナーに贈られるLVMHプライズを受賞した日本人デザイナーは、自身の名を冠したブランド(表記は「Soshiotsuki」)のための特別なランウェイショーで、フィレンツェの舞台の中心を飾ります。

大月壮士大月壮士

「東京で大月壮士に会い、その世界に足を踏み入れたとき、私たちはすぐに強い共鳴を覚え、ためらいはありませんでした。1月のピッティ・ウオモでのお披露目の機会を、即座にオファーしました」と、ピッティ・イマージネのスペシャルイベント・コーディネーター、フランチェスカ・タッコーニは語りました。

「イタリアのファッションコンペに—通算4回—挑戦してから、もう15年が経ちますが、結局一度も受賞できませんでした。当時は、日本の陰翳ある空気はイタリアのように明るい空にはそぐわないと考え、その考えをいったん脇に置きました。いま、十数年を経て、フィレンツェでショーを行えることは大きな名誉です。いま、イタリアの空の下でSOSHIOTSUKIの服がどのように映るのか、私自身とても興味深く、胸が高鳴っています」とデザイナーは語りました。

1990年生まれの大月壮士は、2015年に自身の名を冠したメンズウェアブランドを立ち上げました。セカンドコレクションは2016年のLVMHプライズでショートリスト入りし、2019年には東京新人デザイナー賞を受賞しました。

文化服装学院でメンズウェアを専攻し卒業した大月は、日本の古典芸能を創作プロセスに取り入れ、精緻なテーラリングと丹念なクラフツマンシップによってファッションへと昇華しています。

「大月の作品からは、野心的で明晰な理想が浮かび上がります。悠久の伝統との絶えざる対話に根ざしながらも、現代的なサルトリアルな意識が息づいているのです」とフランチェスカ・タッコーニは語ります。「それは、メイド・イン・イタリーのレンズを通してろ過されたメイド・イン・ジャパン。想起させるのは、いわゆる『バブル景気』(1980年代半ばの日本のバブル経済)の頃、東京の男性たちがアルマーニ—つまり“イタリア”—を身にまとっていた時代です。しかし、その表現は現代的で、明確に反ノスタルジック。現在の欲求に合わせて再解釈され、さりげなくも効果的な商業性を帯びています」。

ピッティ・ウオモのテーマと連動した次回エディションの新キャンペーンのルックも、SOSHIOTSUKIが手がけました。

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