【世界の映画祭が賞賛!吉永小百合の“集大成的作品”】
“てっぺん”に挑み続けた人生の物語に、海外が、世界的
登山家が、観客が─絶賛続々!この“一歩踏み出す”映画
は、あなたの“大切な1本”になる【編集部レビュー】画像1

世界が称賛する日本映画が、ついに公開される――。

日本を代表する女優・吉永小百合の124本目の映画出演作であり、“集大成的作品”でもある「てっぺんの向こうにあなたがいる」。10月31日、遂に全国公開を迎えます。

吉永が演じているのは、人生を心の底から楽しみ、そして命を燃やし、“てっぺん”に挑み続けた女性登山家。一歩、一歩、前へと力強く進んでいく姿を見れば、自然と勇気が湧きあがり、あなた自身の人生をも素晴らしく輝かせる。

観れば胸に響く、物語の“強い感動”。それは海を超え、すでに世界の映画祭で続々と上映されており、絶賛に次ぐ絶賛を受けているのです!

【予告編】人生は、八合目からがおもしろい

【海外映画祭で高評価!】上映後は全方位から拍手喝采
吉永小百合の渾身作が“世界の観客”の感情を揺さぶる田部井淳子さんをモデルにした主人公・多部純子(演:吉永小百合)田部井淳子さんをモデルにした主人公・多部純子(演:吉永小百合)

女性として史上初のエベレスト登頂を果たした登山家・田部井淳子さんをモデルにした本作。概要は予告編からチェックいただいたうえで……世界を席巻する“てっぺん旋風”を、映画.com編集部が詳報します!

●スペインの有名映画祭で世界初披露→上映後は観客が立ち上がり温かな拍手 大きな反響を携えて、韓国、ハワイ、そして東京国際映画祭へと突き進むサン・セバスティアン国際映画祭の様子サン・セバスティアン国際映画祭の様子

ワールドプレミアとなったのは、スペイン最大の国際映画祭「サン・セバスティアン国際映画祭」で、記念すべきワールドプレミアが開催!

客席を埋め尽くす人、人、人……満席の会場で目立ったのは、“何もこぼさず見届けよう”と真剣なまなざしをスクリーンに注ぐ観客たちの姿でした。

現地には阪本順治監督(右)、吉永演じる主人公・多部純子の息子役を務めた若葉竜也(中央)、そのモデルで田部井さんの実子である田部井進也氏(左)が参加現地には阪本順治監督(右)、吉永演じる主人公・多部純子の息子役を務めた若葉竜也(中央)、そのモデルで田部井さんの実子である田部井進也氏(左)が参加

劇中のユーモラスな掛け合いに何度も笑いが起きるだけなく、吉永演じる主人公の過酷な挑戦、家族や友人の感動的な支え、そして「女性には無理」という世間の風潮との戦いなどを重厚に描いた物語に対し、上映終了直後には360度から拍手が巻き起こり、止まらないほどの“大反響”!

しかも、観客には若者も多く、10~20代の男女から「本当に感激した」などの声が響き渡っていました。

サン・セバスティアン国際映画祭上映時の様子サン・セバスティアン国際映画祭上映時の様子

映画が“国境”と“世代”を超えた瞬間は、実に忘れがたい素晴らしい光景そのもの。その後も映画は各国をわたり、韓国で開催された蔚山蔚州世界山岳映画祭(ウルサンウルジュマウンテンフィルムフェスティバル)、ハワイ国際映画祭などでも称賛を浴び、公開直前には東京国際映画祭へと“凱旋”します。

観客の誰も彼もが立ち上がり、長い長い拍手が会場を包んだ「てっぺんの向こうにあなたがいる」――“世界で愛される作品”が、今、日本で公開を迎えます。

●日本でも感動の声が続々! 「今年一番泣いた映画!」「魂を動かされる」「吉永小百合&田部井淳子が“同一人物”に見えた」画像6

国際映画祭での上映と並行し、日本では9月24日に完成披露試写会が行われています。その場でもやはり“心震えた人”が続出! SNSには、映画から受け取った熱量に突き動かされ、自らの思いを発信する人々が多く見受けられました。

その感想があまりにも素敵なので、一部をご紹介します。

「とても素晴らしい映画。ゆっくりゆっくりでいい、諦めないことを教えてくれた。諦めずに前に進む勇気を与えてくれる、実話に基づく感動作。今年一番泣いた映画!」

「泣いたり笑ったり……人が持つあらゆる感情が揺さぶられる」

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「田部井淳子さんの偉業に魂を動かされる」

「闘病生活に1ミリも負けない、晩年の淳子さんを吉永小百合さんが熱演。同一人物に見えた」

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「吉永さんを通して伝わる(主人公のモデルとなった)田部井さんの真っ直ぐで力強い生き方、どんな時でも前向きな言葉が、一つ一つ胸に響いて気持ちが軽くなる人生賛歌」

「見た後は心が温まって正しく“優しくなれる”作品」

●観客だけでなく、有名女性登山家も惚れ込んだ――「本当に感動的な映画」「“彼女”を知らないなんてとてももったいない!」若かりし頃の純子(中央/演:のん)若かりし頃の純子(中央/演:のん)

さて、ここでひとつ疑問が浮かびます。観客ではなく、“本物の登山家”の方はどのように観るのでしょうか――?

ということで感想をうかがったのは、オーストリア人登山家、ゲルリンデ・カルテンブルンナーさん(女性として初めて8000メートル峰全14座の無酸素登頂に成功した、とてつもない人!!)。

ゲルリンデ・カルテンブルンナーさん(左から2番目)。サン・セバスティアン国際映画祭では阪本監督らと交流を深めたゲルリンデ・カルテンブルンナーさん(左から2番目)。サン・セバスティアン国際映画祭では阪本監督らと交流を深めた

一流は一流を知る――「田部井淳子さんの映画を待ち望んでいた」といい、強い感銘を受けた様子のコメントを、抜粋してご紹介します!

「非常に印象的で、本当に感動的な映画」

「田部井淳子さんは最初にエベレスト登頂を成功させた女性ですから、すごく尊敬しています。彼女がエベレストでもアンナプルナでも、最初に女性のチームを率いて登った人間なのに、今の若い世代が(その功績を)知らないなんて、とてももったいない……!」

「(吉永演じる主人公に)すぐに彼女に惚れ込みました。それは私の始まり(登山を始めた頃)を完全に思い出させてくれたからです。なんてタフな女性で、なんて強い意志力を持っていたのでしょうか!」

【編集部レビュー】感動作かと思ったら、痺れる刺激作
この“感動”初めてだ――特別な涙があることを知った。純子を生涯支え続けた夫・正明(右/演:佐藤浩市)純子を生涯支え続けた夫・正明(右/演:佐藤浩市)

あらゆる角度から“絶賛”がおくられる本作ですが、別の視点から本作を語ってみたいと思います!

どうしても本作を激推したい編集部メンバーが、 「人生における“大切な1本”」というほどの映画体験を伝えていきます!

>>>>第1回特集「吉永小百合“主演映画”、編集部の“最愛”ベスト5を発表」はこちらでチェック!!

●筆者紹介画像12[悲しくないのに、ホロリと涙が]
これは初の“感覚”だ…前向きで明るい映画なのに、泣けてしまうのはなぜなんだろう 人生の“大切な1本”に確定 この“特別な涙”を多くの人たちに味わってほしい 画像13

映画の原案となった田部井さんのエッセイはこんな言葉から始まります。

「私は自分のことを、『登山家』ではなく『登山愛好家』だと思っています」

「山に登る」最大の理由は“登山そのものが好きだから”。記録樹立よりも、好奇心が原動力。この言葉が、田部井さんそのものを表しているようで、とても大好きです。

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だからこそ“映画化”にも期待を寄せていたんですが、実は鑑賞前に本作関係者から「試写で号泣した記者がたくさんいるんですよ」と知らされていました。映画を観まくっている記者たちが号泣するって、どういうことだ……?と感じていたんですが、実際に鑑賞してみて、同様の感覚に陥ったことを告白します。

観ている間、感情がとめどなく溢れ出てくることに驚きました。田部井さんをモデルにした主人公・多部純子はどんな時だって“笑顔”を絶やさない。余命宣告を受けたって「病気になったからって、病人にならなくちゃいけないわけじゃないでしょ?」と返すほどに力強くて勇気づけられる――気づけば“涙”が零れ落ちてくる。

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この涙は、どういう種類の感情なんだろう――ここではあえて言語化しません。だって、言葉にしたら“大切な感覚”が永遠に失われてしまうような気がしているから。

「てっぺんの向こうにあなたがいる」で流れる涙は、きっと人生における重要な一場面。この“感情”には名前を付けず、大事に大事に、心の中にしまっておこうと思っています。

[物語の“光”と“影”の刺さる]
優しくてあたたかみのあるストーリー……でもあるけれど、主人公の“苛烈な生き方”から目が離せない刺激作だった。 映画祭での“高評価”に大納得!純子の親友であり編集者の北山悦子(右/演:天海祐希)純子の親友であり編集者の北山悦子(右/演:天海祐希)

温かみのあるテイストの一方で、ある意味“苛烈”な生きざまに全身が震える“刺激的作品”になっていたことに、唯一無二の作品を求める筆者は「ああ、観てよかった……!」と嬉しくてしょうがなかったです!

主人公・純子が「最高峰」を目指し続けるなかで生まれるのは、世間からの賞賛と、周囲からの羨望でした。エベレスト登頂後、頂上目前で残された仲間から突きつけられる「なぜあなただけで登ったんですか?」という痛烈な言葉。最愛の息子は非行に走り、「母さんはいつも正しい。だから息が詰まりそうだった」と呟いては自棄になる……。

画像17若かりし頃の純子の夫・正明(左/演:工藤阿須加)若かりし頃の純子の夫・正明(左/演:工藤阿須加)

主人公が“好き”を貫き、表舞台で輝けば輝くほど、その反面、気づかぬ間に生まれた影は色濃くなっていき、主人公を覆い尽くしていくのです――!

この構成が“深み”となり、痛烈な刺激が心に刺さってしばらく抜けない。鑑賞前は予想していなかったこの衝撃こそ、本作が絶賛される根源。ぜひ、劇場でぶっ飛んでほしいと思います!

[吉永小百合“だからこそ”の唯一無二の映画]
「許されざる者」「バードマン」――俳優の人生は、時に映画の内容と信じられないほどシンクロする “信念を貫く”で繋がった吉永小百合と田部井淳子さんのパワーに圧倒画像19

最後に最も重要なことを。本作は「主演:吉永小百合」だからこそ“別格の映画”なのだと力説させてください!

どういうことか? まず、「“俳優の人生”そのものと密接にリンクする作品」は傑作率が非常に高い、という“定説”があります。

たとえば、クリント・イーストウッドは「許されざる者」で自らの“西部劇人生”にケジメをつけましたし、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」は、長年バットマンを演じてきたマイケル・キートンが主人公を務めるからこそ作品力が何十倍にも膨れ上がっていましたよね。

東日本大震災で被災した高校生たちと共に富士山登頂に挑んだ純子東日本大震災で被災した高校生たちと共に富士山登頂に挑んだ純子

「てっぺんの向こうにあなたがいる」もまさに、その系譜に連なる映画! 124本目の映画を“登り切った”吉永小百合の人生そのものが、田部井さんの“生涯現役人生”に重なってくる。女優業と登山、“信念を貫くことの楽しさと難しさ”を知っている2人の魂がストーリーに注がれているからこそ、この映画は成立し、類まれな力強さを秘めているのだと、声を大にしてお伝えしたかった。

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筆者自身も、吉永と田部井さんに背中をそっと押してもらい、そして「一歩、一歩、前へ」とエールを贈られた気がして、こうして記事を書く活力が体の底からわいてくる。「てっぺんの向こうにあなたがいる」は、そういう類まれなパワーを持つ作品でした。

きっとあなたにも、いつもより“一歩先”へと進む力がわいてくるはず。

今はただ「1人でも多くの人に観てほしい」と願ってやみません。

(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

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