ミヤオ(MIYAO)の2026年春夏コレクションが発表された。

軽やかな“肌見せ”で内面を解放 ミヤオ 2026年春夏コレクション - 内面を解放する“軽やかさ”|写真15

今季のミヤオのキーワードは“肌見せ”。チュールやシアー素材、レースを主役にした、軽やかで心地のよいウェアを提案している。デザイナーの宮尾史郎は、近年の異常気象や、社会生活における息苦しさによって現代人が抱えているどこか鬱屈とした心情を内面から解放し、自由な気持ちを纏えるようなウェアを作りたかったと語る。

リラクシーなムード漂う柔らかなシルエット ミヤオ 2026年春夏コレクション - 内面を解放する“軽やかさ”|写真14

コレクション全体では、肩の力を抜いて着用できるような、柔らかなシルエットが散見される。例えば、艶のある花柄のジャケットは、洗いをかけてあえてシワを作ることで、くたりとした質感に。MA-1のフォルムを取り入れたボレロでは、肩口に縫い目を設けず、肩に沿う自然なラインで程よい抜け感を演出した。

また、ボトムスはすべてウエストゴムのイージー仕様。「着る人がいて初めて服が完成する」という考えを持つミヤオらしい、着用者に寄り添うリアルクローズとしての視点が随所に散りばめられている。

パッチワークで軽やかさを表現 ミヤオ 2026年春夏コレクション - 内面を解放する“軽やかさ”|写真8

また、今季はパッチワークを取り入れたウェアが散見される。レースやオーガンジー、光沢のある素材などの異なる質感を組み合わせることで、視覚的な軽やかさを表現した。

ミヤオ 2026年春夏コレクション - 内面を解放する“軽やかさ”|写真7

シースルートップの胸元に配されたフリルは、透け感のある異素材を縫い合わせて仕立てており、存在感がありながらもエアリーな印象。フリルをずらせばオフショルダーやアシンメトリーにも着用でき、見せ方を自由にアレンジ可能なのもポイントだ。パンツやフレアスカートでは、裾にレースを配し、さりげなく肌見せができるデザインに仕上げている。

表情を変化させるリボン ミヤオ 2026年春夏コレクション - 内面を解放する“軽やかさ”|写真16

ミヤオを象徴する大きなリボンディテールは今季も登場。シースルーのワンピースやブラウスでは、切り込み状のホールから肌がのぞく新鮮な表情が際立つ。ゆるく結んで肌を大胆に見せたり、長く垂らしてアクセントにしたり、キュッと結んで愛らしいムードに仕上げたりと、ビジュアルを自在に変えることができるのが魅力だ。

ヴィンテージ生地から着想した花柄 ミヤオ 2026年春夏コレクション - 内面を解放する“軽やかさ”|写真12

淡いイエローやホワイト、ブラックなどのワントーンをメインとするカラーパレットの中、ヴィンテージ生地の柄をアレンジしたという、ダークカラーの花柄が目に留まる。アンニュイな雰囲気のパターンを滑らかなシアー素材にプリントすることで、ほどよく印象を和らげ、今季を貫く“軽やか”なムードに引き寄せている。

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