【ライブレポート】East Of Eden、ドラマ連動ライブ<PURPLE ROSE Session>で見せた、強さと優しさの融合
2025年10月11日(土)日本橋三井ホールにて、East Of Edenのライブ<East Of Eden Special Live 2025 ~ PURPLE ROSE Session ~>が開催された。
オーピニングでは、East Of Edenが主題歌を務めるドラマ「御社の乱れ正します!」シーズン1の映像が流れると、主人公・三枝玲の「クリーニングを開始する」とキメセリフからスクリーンが上がり、SEに乗せてEast Of Edenのメンバー5人が登場。MIZUKIが叩くシンバルのカウントから演奏がスタートとなった。曲は、シーズン1の主題歌「Judgement Syndrome」だ。MIZUKIとMINAによる重低音、Yukiのソリッドなギター、Ayasaの流麗且つ激しいバイオリン、湊あかねの力強いボーカルが感情を刺激する。
曲が終わるとAyasaが「楽園へようこそ」と叫び、改めてライブの始まりを告げる。ギターリフから「Doesn’t Matter」へと続くと、湊あかねは「楽しんで行きましょう」とステージを移動しながら軽快なメロディを歌い、拳を上げるとそれに応えるオーディエンス。AyasaのバイオリンとYukiのギターが重なり興奮を掻き立てる。湊あかねが「一緒に!」と呼び掛けると、フリ合わせをして一体に。
「あらためまして、East Of Edenです!お越しいただきありがとうございます。本日、ソールドアウトですよ、みなさん!1日目を越えよう!全部出し切るから、死ぬ気でかかってきて!」──湊あかね
「ぶちかま!(ぶちかま!とレスポンス)今日も楽しんでいけますか!?最後までよろしくお願いします!」──MIZUKI
「みなさん、元気してますか!?2日目ですけど、さらに良いライブができるように頑張ります」──MINA
「ただいま~!5か月ぐらい産休をいただいていたんですけど、今日が復帰2日目になります。思いっきり楽しんで帰りたいと思います」──Yuki
「(昼の部にて開催されたトークイベントで務めたMCを振り返り)ひとりで出てきて喋る時間、ファイル持つ手が震えてた(笑)。だけどもう私は怖くありません。だってバイオリンが弾けるから!」──Ayasa
「調子はどうですか?(振り向いてバンドに)EOEはどうですか?ここからまだまだいける?」──湊あかね
Ayasaが中央でお立ち台に上がり、バイオリンを優雅に奏でて「無重力飛行」へ。レーザーが飛び交う中、「Oi!Oi!」と客席から声が上がる。シンフォニックなバイオリンと爆音が融合して突き進む。Yuki とAyasaそれぞれのソロからユニゾンフレーズから歌へと繋がるエキサイティングな展開、唯一無二のアンサンブルに圧倒される。「Chasing the moon」では4人がステージ下手、上手に集まって乗り出してパフォーマンスを見せて客席が沸き立った。Yukiのタッピングを交えたイントロから始まった「鈍色のラビリンス」では湊あかねが拳を突き上げてオーディエンスを扇動していく。
MCでは、数時間前に行われた愉快すぎたトークライブの内容を振り返り「楽しかった」とAyasa。「御社の乱れ正します!2」が前日のTVerによる視聴ランキングで2位を獲得していたことを報告すると、「おお~!」とどよめきが起こった。タイトな演奏が際立つ「Don’t Look Back」では湊あかねが渾身の歌声を披露。「Breaker」では「Hey!Hey!」と掛け声が飛びかい、キメを連発する迫力のアンサンブルを聴かせた。
グッズ紹介コーナーを経て、「御社の乱れ正します!2」主題歌となった最新曲「Our Fate」が披露された。イントロなしの歌い出しに始まり、強固なリズムセクションにギターリフ、バイオリンの音色が加わる、今の5人の一体感を感じさせる1曲だ。Bメロからクラップが起こり疾走するサビでステージと客席がひとつになった。
曲が終わるとすかさず、MIZUKIが勢いよくドラムを叩き出し、MINAのベースが続く。ソロの掛け合いをしながらの会話のようなセッションに、どよめきにも似た歓声が上がる。そのまま突入したのは「花美」。客席と対峙するように歌う湊あかね。AyasaとYukiは立ち位置を入れ替えてプレイ。「いけるー?いくよ!」と湊あかねが煽り歌うと「Go ahead! Go ahead! One way!」と返すオーディエンス。会場の熱気がグンと上がって、AyasaからYukiへとエモーショナルなソロリレー。クラップを求めてさらに沸騰する盛り上がりに。「IKIZAMA」では湊あかねが語り掛けるように歌い、「歌って!」とマイクを向けると大合唱となった。会場中から拳が上がり、「Evolve」へ。Ayasaのバイオリンが興奮を掻き立てて、重低音ビートが地響きのように床を揺らす。大きく広がるサビのカタルシスと、混沌とした演奏で構築されたカオティックな展開は、AyasaとYukiによるソロの掛け合いでさらに興奮の坩堝へと誘っていく。最後は湊あかねが驚異のロングトーンを聴かせて大歓声を浴びた。
アンコールを求める「EOE!」コールが続くと、スクリーンに再びドラマの映像が流れ、メンバーがステージに戻り、再度「Our Fate」が演奏された。MCではAyasaが、「Yukiさんが戻ってこられて、お立ち台に乗ってギターを弾いている姿を見て、特に今回はキラキラのジャケットの効果も相まって、やっぱり神々しいYukiさんがいてこその EOE だなとすごく思いました!本当におかえりなさいませ」と、Yukiの復帰を改めて祝福。さらにドラマ主題歌について、「前回の「Judgement Syndrome」は白か黒かっていう、私たちらしいカッコイイ感じの楽曲をお届けしたんですけど、「Our Fate」はそんな強い中にも愛情というか、East Of Edenの新しい愛の歌です。そういう楽曲をみなさまにお届けするきっかけを、今回このドラマが与えてくださったこと、本当にありがたいと思っております。これからも「Our Fate」を私たちも大事に演奏し続けていきたいと思いますので、みなさまも是非末永く愛していってあげてもらえたらと思います。 何卒よろしくお願いします」と、感謝と曲への思い入れを伝えた。
ここで、Ayasaがバイオリンを弾き湊が「HAPPY BIRTHDAY」を歌う。9月20日が誕生日だったMINA、及び10月19日に誕生日を迎えるAyasaへのサプライズの祝福として、ケーキが運ばれてきた。「私、自分で祝ったってことですか?」と驚くAyasaに笑いに包まれる和やかなサプライズだった。記念撮影をしてから、最後は、MINAが「いけんのか!」と叫んでタイトルコールした「Shooting Star」の豪快且つ壮大なサウンドで締めくくり。手を繋いだ5人がオフマイクで「今日は本当にありがとうございました」と感謝の意一礼でステージを後にした。その後、スクリーンには「重大発表」として、2026年に開催される新たなツアーの日程が発表され、盛りだくさんのトーク&ライブイベントは終演となった。
写真◎なかむらあかり
取材・文◎岡本貴之
<East Of Eden Special Live 2025 ~ PURPLE ROSE Session ~>
2025年10月11日(土)日本橋三井ホール
1.Judgement Syndrome
2.Doesn’t Matter
3.無重力飛行
4.Chasing the moon
5.鈍色のラビリンス
6.Don’t Look Back
7.Breaker
8.Our Fate
9.花美
10.IKIZAMA
11.Evolve
EN1.Our Fate
EN2.Shooting Star
「Our Fate」
関連リンク