掲載日
2025年10月15日
ヴィヴィアン・ウエストウッドのリヤド・ファッション・ウィークへの参加は、故デザイナーの遺族から非難を浴びている。孫娘のコーラ・コーレ氏は、リヤドでのショー開催の決定を含む同ブランドの最近の判断は、故デザイナーの「価値観や遺志に沿うものではない」と批判した。
Vivienne Westwood
コーラ・コーレ氏は、2022年末にウエストウッドが死去して以来、同ブランドの他の動向にも批判的な姿勢を示してきた。
一方で同ブランドは、今回の参加について「対話を促し、相互理解を深めるためのものだ」と擁護している。
今季は、同ファッション・ウィークが国際レーベルに門戸を開いた初のシーズンで、そこでショーを行う欧米ブランドはヴィヴィアン・ウエストウッドだけではない。
サステナビリティと動物虐待への反対を掲げる先駆者であるステラ・マッカートニーは、10月21日に中東で初のショーを行い、リヤド・ファッション・ウィークのクロージングを飾る。
©Launchmetrics/spotlight
同ショーでは、最新コレクションの特別編集に加え、「メゾンの不変のデザインコードとイノベーションへのコミットメントを反映する」アーカイバル・ルックのセレクションも披露される。
同社は、「95%コンシャス、100%クルエルティフリーのコレクションを新たな地域のオーディエンスに披露し、同ブランドのサステナブル・ファッションへの先駆的アプローチにスポットライトを当てる」としている。
コレクションでは、オーストリッチレザーのヴィーガン代替素材「YATAY M」(菌類の菌糸体とリサイクル素材を用いて配合)、森林に配慮したビスコース、デッドストック生地、使用後に安全に分解するよう設計されたリサイクル・メッシュ、GOTS認証のオーガニックコットンおよびシルク、さらにリサイクル・ナイロン、ポリエステル、コットンを採用。
刺繍には、鉛不使用のクリスタル、ファセットカットのビーズチェーン、樹脂ベースのヴィーガンパールを使用している。
一方、リヤドのランウェイにヴィヴィアン・ウエストウッドが登場するというニュース(同イベントのためのエクスクルーシブなピースの制作を含む)は、同社とは無関係のヴィヴィアン・ファンデーションが、4種の「アイコニック」なプリントをあしらった各150ポンドのTシャツによる新たなスペシャルエディション・コレクションを発表する直前に伝えられた。
ヴィヴィアン・ファンデーションの新作Tシャツを着用したケイト・モス – DR
ケイト・モス、フォンテインズD.C.、コーラ・コーレが、ニック・ナイト(SHOWstudio)がリモートで撮影した支援キャンペーンに出演している。
このTシャツは、ウエストウッドの死後におけるヴィヴィアン・ファンデーション初の公式プロジェクトで、同財団は「ヴィヴィアン自身がデザインしたラグジュアリーなTシャツ500枚を特別に生産し、その収益はすべて、財団のアクティビズムの柱に沿う4つの草の根組織に寄付される」としている。