映画ポスターアーティストのドリュー・ストルーザン(Drew Struzan)さんが10月13日に亡くなっていたことがわかった。現地時間10月14日、公式Instagramで発表された。78歳だった。
ドリュー・ストルーザンさんは、「インディ・ジョーンズ」シリーズや「スター・ウォーズ」シリーズなど、数々のハリウッド映画のポスターを制作。
ほかにも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『E.T.』『ブレードランナー』『グーニーズ』『遊星からの物体X』『ハリー・ポッターと賢者の石』『ヘルボーイ』などのポスターを制作してきた。
【画像】これまで制作された映画ポスターの一部ドリュー・ストルーザン、エアブラシの名手として映画ポスターを手がける
ジョージ・ルーカスさん、スティーブン・スピルバーグさん、ギレルモ・デル・トロさんなどのSF界を代表する映画監督たちが、ポスターデザインとして指名してきたドリュー・ストルーザンさん。
その作風は、登場人物に重点を置いたインパクトのある構図、エアブラシを用いた色彩豊かなデザインが特徴。名前は知らなくとも、彼が手がけた(特に1970年代から1980年代にかけての)映画ポスターを一度は目にしたことがあるはずだ。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』ポスター/画像はIMDbから
『ハリー・ポッターと賢者の石』ポスター/画像はIMDbから
映画だけではなく、ザ・ビーチ・ボーイズ、アリス・クーパー、ブラック・サバスなどのバンドのアルバムジャケットのデザインや、アクションゲーム『Spyro: A Hero’s Tail』のジャケットも手がけている。
2013年には彼の仕事を追ったドキュメンタリー映画『Drew: The Man Behind the Poster』が公開。彼にポスターを依頼した映画監督やミュージシャンが数多く出演した。
ドリュー・ストルーザンさんのドキュメンタリー映画
タナカハルカ
武蔵野美術大学中退後、フリーのゲームライターとして執筆業を開始し、自身でもインディーゲームを開発。アイドルグループの運営スタッフやオーガナイザーとしても活動。2025年8月からKAI-YOUで編集/ライターとして従事。得意ジャンルは地下アイドル、インディーゲーム、モダンカートゥーンなど。著書に『海外ゲーム音楽ガイドブック ビデオゲームからたどる古今東西の音楽』(DU BOOKS)、『楽曲派アイドル・ガイドブック ももクロ以降のアイドルソング再考』(双葉社)がある。