国内外から多くの人が訪れる観光地としても人気の京都。歴史と文化が息づく町で、芸術に出会える新たなスポット「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」が10月7日(火)にオープン。延べ面積10,000平方メートルの巨大空間に、50以上の作品が展示され ‘‘見て・触れて・感じる’’デジタルテクノロジーを使ったアート/チームラボならではのインタラクティブな体験を楽しめます。今回は、日本初公開となる作品を含め、注目の見どころをご紹介。作品との境界をこえ、アートの世界へと没入するわくわく体験をしてみませんか。

京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も 京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も チームラボが手掛ける、京都ならではのアート体験 京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も ことりっぷ

2001年に活動を開始し、新しいアートの形を提供してきたチームラボが、京都市が進める「京都駅東南部エリアプロジェクト」の一環として『チームラボ バイオヴォルテックス 京都』をオープンしました。同施設は国内最大規模の常設アートミュージアムで、京都駅から徒歩圏内でいける、新しい旅の目的地としてもおすすめのスポットです。文化芸術のまちづくりの拠点となるチームラボミュージアムで、“存在の宇宙、認識の宇宙”をテーマとした新しいアート体験が始まります。

五感でめぐる、光と香りの没入体験 京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も ことりっぷ

始まりは香りとともに、壮大な空間でインタラクティブな作品を体験できます。“連続する生と死”をテーマとした作品や、“無数の水の粒子の連続体”で滝を表現した作品など、4つの作品が展開され、来場するタイミングによって異なる体験を楽しむことができます。人とインタラクションすることで空間全体が変化していくので、アートに触れる楽しさを体感することができます。

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「世界はこんなにもやさしくうつくしい」というこちらの作品も、人とインタラクションし、美しい世界が描かれる空間となっています。「木」に触れると木が育ち、「虹」に触れるとそこに虹が掛かる。来場者の手によって変わりゆく作品は、まるで自然界で起こる光景を見ているかのような感覚に。降りてくる漢字をタッチすることで世界は輝き、タッチすればするほど華やかな情景が生まれるので、ぜひ一緒に参加して美しい世界を作ってみてくださいね。

呼応するランプの森 One Stroke – a year the Mountains 京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も ことりっぷ

東京・お台場のチームラボボーダレスで人気となった「呼応するランプの森」が、国内では京都でのみ楽しめる作品として復活。a year the Mountainsと名付けられた本作では、新緑を思わせるミドリや、秋の彩りを表現したオレンジなど、山の季節の移ろいを表し、色の変化とともに四季を感じられる光の演出が施されています。無数に広がるランプの配置も、実は数学的なアルゴリズムによって導き出されているのだとか。

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ランプの前に人が立つと、一つのランプが強く輝きます。その光はそこから最も近いランプへと広がり、さらに隣のランプへと伝播していきます。そうして呼応した光は、一筆書きを描くように常に最も近いランプへと広がり続け、すべてのランプを巡ります。人の存在によって美しいワンストロークを描く光の空間は、いつまでも眺めたていたくなる夢のような世界が広がります。

空間に広がる鳥と花の神秘的な世界《鳥道》 京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も ことりっぷ

「鳥道」では、球体のような空間に数十万の鳥の群れが舞う様子や、様々な種類の花や花びらが舞う映像が描かれ、美しく幻想的な光景が広がります。個々の鳥は離れていても、全体の動きに秩序があることで、群れはまるでひとつの生命を宿した存在のように見え、その力強さと不思議な感覚に作品の中へと吸い込まれる没入体験が味わえます。鳥と花のそれぞれの動きや色彩が織りなす作品の中へと引き込まれ、まるで宙に浮いているかのような感覚に。

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またこちらのエリアでは、2020年のコロナ禍の中で、チームラボが祈りを込めて無観客で開催した作品「The Eternal Universe of Words」が、初めて有観客で公開されます。「鳥道」との二部構成になっているので、時間を変えて鑑賞するのもおすすめです。ドーム型の空間になっているので、ぜひ座ったり寝転んだりリラックスしながらの鑑賞を。より没入感を楽しめますよ。

泡から生まれた彫刻に出会う《質量も形もない彫刻》 京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も ことりっぷ

日本初公開となる注目の作品「質量も形もない彫刻」。石けんと水と空気だけで創られた泡のインスタレーションで、アブダビや北京で人々を魅了してきた作品が、ついに日本でお披露目されます。扉の中へ入ると、そこは泡だけが漂う世界。泡の海に身を委ねれば、まさしく“アートを浴びる”ような感覚に。今までにないアート体験と、ここでしか出会えないチームラボならではの世界観にきっとわくわくするはず。

京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も キラキラと輝きながら中空を漂う泡がとても神秘的

泡はくっついたり散り散りになったり、時には大きく結合して巨大な塊になることも。風の流れや人の動きに合わせてふわりと揺れ、姿を変えながら空間を漂います。光を受けてキラキラと輝く泡や、大きな塊となった泡は、まるで生きている彫刻のように見えます。環境が生んだ現象そのものが一つのアートとなる。同じ形は一つとしてない、唯一無二の曖昧で美しい泡の世界を楽しんでみて。

銀色の球体に包まれる不思議な空間《変容する連続体》 京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も ことりっぷ

こちらの作品も日本初公開となる見どころのひとつ。真っ暗な空間に入ると、無数の銀色の球体に包まれます。その球体は空中に浮かんだり落ちたりを繰りかえし、環境が生むエネルギーによってひとつの大きな彫刻をつくり出すことも。彫刻は物体として形づくられたものではなく、空間そのものから生まれた存在であり、うごめきながら作品になる瞬間は目が離せなくなります。

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空間に生まれた彫刻は、人が押したり退けようとしても動かすことはできず、身体ごと入り込んでも維持され、壊れたように見えてもまた自ら修復します。銀色の球体を手に取り、渦にそっと投げ入れてみると、球体はふわっと吸い込まれ、彫刻の一部になっていく様を見ることができますよ。

認識の宇宙を体験するフロア、Megaliths 京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も ことりっぷ

「開いた宇宙の永遠の存在の中のメガリス」が広がる空間では、凝固した光の海と称したガラスの世界や、不思議な光の球体と連動しながら、空間全体が神秘的に彩られています。光や音は作品ごとの境界を越え、人の動きを感知して多様に変化していく。認識をテーマに、アートを通して世界の見え方が変わっていく体験ができます。京都らしさを感じる苔庭が広がり、よく見ると小さなキノコが顔をのぞかせていることも。まさに“生きるアート”を体感し、デジタルと自然が融合した世界を楽しむことができます。

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また同フロアには、かわいいたまご型の球体、“呼応する小宇宙―固形化された光”もあります。無数に配置された球体を揺らすと、音が鳴り光が伝播していく。押すたびに音色が重なり、広がる色の世界にわくわくします。ぜひ、音とともに色の変化にも注目してみてくださいね。

身体を動かしてアートを学ぶフロア、Athletics Forest 京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も スケッチオーシャン

「学ぶ!未来の遊園地」では、絵を書いたりぬり絵を楽しみながら、来場者が協力して一つの作品空間を作ることができます。こびとの住まう部屋では道具を使って世界に彩りを、スケッチオーシャンでは自分で描いたお魚たちをスキャンし作品に参加させることで、気持ちよさそうに泳ぐ世界を作ることも。遊びながら楽しく学べる空間となっています。

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また、「運動の森」では身体を動かすことでアートと一体になれる新しい体験が楽しめます。飛んだり跳ねたり登ったりするたびに、光や音が呼応し、空間そのものが生きているかのような体験が味わえます。子どもも大人も思わず全身で遊びたくなるような、夢中になれるひとときが過ごせますよ。

スケッチファクトリーで作品をお土産に 京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も ことりっぷ

スケッチファクトリーでは、既製品のグッズに加えて、グラフィティネイチャーと鼓動する大地やスケッチオーシャンで描いた生き物たちを、Tシャツやハンドタオル、缶バッチなどにプリントして持ち帰ることができます。デザインは数種類から選べ、一つにプリントできる生き物は2つまで。家族や友だちと一緒にコラボレーションすれば特別な思い出に。みんなで楽しみながらオリジナルの作品を作り、お土産にすることもできますよ。

京都にチームラボ国内最大のミュージアムが誕生。日本未発表作品も ハンドタオル (各1,500円)

ミュージアムで過ごした時間がひとつのカタチとなり、それはきっと忘れられない思い出になるはず。ぜひこの機会に、あなただけの“たったひとつ”の作品を作ってみてくださいね。

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京都の地に誕生した、新しいアートの形を体験できるチームラボ/チームラボバイオヴォルテックス京都。ご紹介した作品はほんの一部で、会場内にはまだまだたくさんの作品が並びます。ぜひ足を運んで、ここにしかないアート体験を楽しんでみてくださいね。
チケット情報は、公式ホームページをご確認のうえ、お出かけください。

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