革ジャンもバイクもエイジングがキーワード

小松俊貴さん/1968 FLH

「できるだけナローなB級チョッパーを目指している」と語る小松さん。シッシーバーとマフラーは自作の溶接によるもの。全身フラットヘッドで統一し、バランスのいい着こなしがポイントだ。茶色のシングルライダースも深い味わいのエイジングで、車両の迫力あるヤレ感と見事に調和している。

エンジンを触る楽しさが旧車レースの醍醐味!

田邊英孝さん/1945 WL

名エンジニアとして知られる「NATURAL STEEL WORKS」代表の田邊さんは、A.V.C.C.のモディファイドBクラスでシリーズチャンピオンを獲得した実績ある方。「エンジンを触ることの楽しさがレースの魅力」と断言する。ツナギを脱いだら、ディッキーズ製シャツとパンツでワークスタイルに変身!

時代の空気をまとう、純正派の美学

松岡初吉さん/1988 FLSTC

外装のペイントも含めて、この時代ならではの雰囲気にほれ込み、純正ルックを大切にしている松岡さん。シャツの上に羽織ったネイティブアメリカン柄のベストは、フラットヘッドの過去コレクションの中でも特に人気の高い名作モデルだ。

都内仕様のナローショベル

中村大祐さん/1980 SHOVEL HEAD

「ランブリングウィーラーズ」に東京から自走で参加した中村さん。都内在住のため車体は細身に仕上げているという。ハーレーTにブルコのパンツ、足元がコンバースという抜け感ある着こなしが、西海岸のバイカーを感じさせる。

ナックルで作るB級チョッパー

小菅利貴さん/1939 EL

「チョッパーにしか興味ありません!」と語る小菅さんは、アメリカらしいカスタムに惹かれて購入。大容量ポケット付きのウエストライド製ベストなど、実用性を意識したバイカーコーデも見応え十分だ。

激レア車で作る正統派のチョッパー

SHIMOさん/1938 UH

サイドバルブの希少種であるUHをチョッパーにした超クールな一台。フルレストアを行ない。シンプルンプルなチョッパーを目指したという。着こなしはブルコのベストを使ったストリート感あるスタイリングで雰囲気たっぷり!

目を凝らして気づく驚異のギミック!! スーサイドアイアン

タツさん/1973 XLH1000

大分の「フリーウェイ」で手に入れて20年来の愛車だというアイアン。特筆すべきはカムカバーから伸びる謎のリンケージ。B面まで伸びたその先はシフトノブになっており、右足クラッチのスーサイドシフトになっている。さすが大分が誇る銘店は発想が違う!!

ツアラーカスタムの異端ロードキングボバー

林英郎さん/1996 FLHR

「誰もロードキングだと気づかない」という無二のカスタム。前後3インチローダウンによるロー&ロングなスタイルが特徴的。カウル内部に仕込んだスピーカーや馬用のサドルバッグを加工したタンクバッグなど細部まで個性的すぎるロードキングボバーだ。

クラシカルなスタイルにスタッズ装飾がアクセント

中村正太さん/1946 FL

シップジョンのシャンブレーのウエスタンシャツを着用するシンプルなコーデの中村さん。足元のスパイスとなる、ベルトにスタッズが配されたエンジニアは、リンチシルバースミス×ウエスコ1stモデルのボス。

履き込むほどに飴色に近づく進化

溝内健三さん/1986 FXRT

FXRTに乗る溝内さんはワックスキャンバスのウィルスジャケットとウエスコを愛用するオレゴンスタイル。ヌメ革のジョブマスターは着用3週間ですでに色の深みを増し、飴色へ進化の兆しを見せている。

タフさを極める隙のないレザースタイル

久古雅敏さん/1941 FL

41年ナックルヘッドを愛機とする久古さんは、コロンビアにレザーベストを重ねて、足元はシャープなフォルムのモリソンを合わせた完全武装。モリソンは、ラングリッツのレザーをライニングとして使用する堅牢度の高いスペシャルモデル。

高級感と無骨をもち合わせたコードバンモデル

河北浩太さん/1955 FL

ハイドラグライドのチョッパーを長年走り続けるウエスコ・ジャパンディレクターを務める河北さん。アウターはシップジョンのランブリンジャケット、ブーツはクォーターに艶やかなコードバンを採用するリミテッドモデルだ。

ワンオフタンクのクビれから見えるエンジンがタマリマセン

本島伸啓さん/2000 XL1200S

いつかはハーレーに乗りたいと思っていた本島さん。念願かなって、今年に入ってから手に入れたのが現在の愛車だ。「好きなところはワンオフのタンクで、クビれからエンジンが見えるのがいい。マフラーの造形と色、シッシーバーのツイストも気に入ってます」

(出典/「CLUB HARLEY 2025年8月号」)

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