Instagramは、18歳未満を対象とする「ティーンアカウント」に過去最大の変更を加え、映画の「PG-13」レーティングと同等のコンテンツ規制を導入する。米国時間10月14日から米国、英国、オーストラリア、カナダのティーンアカウントに順次適用し、2025年末までに完了する。最終的には世界中に展開し、Facebookでも導入する計画だ。

 考え方はシンプルで、ティーンがPG-13指定の映画で視聴できないものは、Instagramでも見るべきではないというものだ。新しいルールでは、18歳未満のユーザーは自動的にこのPG-13基準の設定に振り分けられ、保護者の承認なしに解除することはできない。

Instagramの新しいPG-13フィルターの仕組み

 Instagramの新しいコンテンツ管理設定は、「フィード」や「ストーリーズ」からコメント、検索結果、さらにはティーンがフォローできるアカウントの種類まで、あらゆるものに影響する。これにより、ティーンが成人向けコンテンツなど不適切な内容を頻繁に共有するページを閲覧したり、やりとりしたりするのを効果的に防ぐことができるという。TIMEが報じた調査結果によると、13~15歳の約60%が、Instagramで安全でないコンテンツや望まないメッセージに遭遇した経験があるという。

 この新しい仕組みは、明らかな成人向けテーマをフィルタリングするだけでなく、不適切な言葉遣いや危険なスタント、リスクのある行動を助長しかねない投稿も非表示にする。例えば、大麻や電子タバコの器具が写っている投稿などだ。

 さらに踏み込んだ設定を望む保護者向けに、「Limited Content」(制限付きコンテンツ)という新しい設定も導入された。この設定を有効にすると、ティーンがコメントを閲覧したり残したりする機能など、Instagramのソーシャル機能が無効になり、2026年からはAIとの会話も制限される予定だ。一部の家庭はPG-13基準でも十分に厳しいと感じるかもしれないが、さらに厳しく制限できる選択肢を利用したい家庭もあるだろう。

 Instagramが現実性と保護のバランスを取ろうとしているのは明らかだ。同社は、PG-13指定の映画と同様に、一部の際どいコンテンツがすり抜けてしまう可能性もあると認めつつ、そうしたケースを減らすよう取り組んでいるという。Metaは年齢予測ツールを使い、年齢を偽っているユーザーがこの新しい仕組みを簡単に回避できないようにしている。

 これらのアップデートの策定には保護者が直接関わっており、何千人もの保護者が実際のInstagramの投稿を数百万件評価し、ティーン向けの新しい体験で何を表示すべきか、すべきでないかの判断に協力した。MetaがIpsosと共同で実施した調査によると、米国の保護者の95%がこれらの変更は役に立つと回答し、90%はティーンがInstagramで見る可能性のあるコンテンツを把握しやすくなると答えたという。

Metaの発表

この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。

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