Blackmagic Design導入事例:映画「Dead Girl Summer」 の場合

Blackmagic Designの発表によると、Lifetimeの映画「Dead Girl Summer」がGoodformにより制作され、撮影監督のジョン・スウィーニー氏によりBlackmagic URSA Cine 12K LFデジタルフィルムカメラで撮影されたという。

ポストプロダクションは、Umami Color and Finishingのカラリストであるジェフ・スポット氏が、オンライン編集、カラーグレーディング、フィニッシングにDaVinci Resolve Studioを使用し、Blackmagic CloudでDRPプロジェクトファイルをホスティングして共同作業を行った。

本作は、最近大学を卒業したエイヴリーとジェイドが子供の頃に夏を過ごした町に戻り、古い友人と再会するが、ジェイドは過去の悲劇を彷彿とさせる不審な状況下で行方不明になるという物語だ。

ポストプロダクションの責任者であるパトリック・エバンズ氏は次のようにコメントしている。

エバンズ氏:こういった映画では、VFXとフィニッシングのための色深度を維持しながら、すばやくアンロード、プロキシ、同期、エディターへのアップロードができるカメラマスターが不可欠です。クリーンな映像に仕上げるために、ファイルサイズ、解像度、圧縮レベルのバランスを見つけることは常に最優先事項となっており、Blackmagic URSA Cine 12K LFはそれに対応できる実力を持っています。

Blackmagic Design導入事例:映画「Dead Girl Summer」 の場合

エバンズ氏:Blackmagic URSA Cine 12K LFでは一度も問題が生じることなく、一貫して満足のいく結果が得られました。サイドモニターは現場で大ヒットとなり、ドリーの特機から監督まで、多くの人がその便利さを称賛していました。

また、ラージフォーマットカメラであり、オープンゲートを使用できるため、レンズにおける柔軟性が最大限に高まり、被写体を背景からしっかりと分離して捉えられます。私にとって印象深いショットは、エイヴリーがジョギングに出かけた際に納屋の前に行き着くシーンです。エイヴリーが納屋から出てくる様子は、フルフレームセンサーとT1.4の40mmレンズの組み合わせにより実現しました。

同作の気に入っているシーンについて語る上で、スウィーニー氏はカラーを色々と試すことができ、完全にBlackmagic URSA Cine 12K LFでサポートされている点を高く評価していると付け加えた。

エバンズ氏:エイヴリーがボート修理工場に入り、餌屋に行き、それから保安官事務所に忍び込む5分間のシーンです。カラーを色々と試したのですが、Blackmagic URSA Cine 12K LFは、ボート修理工場の冷たいブルーから、餌屋の明るいティールの照明、保安官事務所の暖かさまで、各シーンの彩度を非常に上手く扱うことに驚きました。ボート修理工場のシーンは日中に撮影したので、すべての窓を覆って暗くしましたが、拡散した光を得られる天窓は残して、夜のような雰囲気を出しました。カメラの色温度を調整して、月光により柔らかい青い光が上から降り注いでいるように見せました。

Blackmagic Design導入事例:映画「Dead Girl Summer」 の場合

現在のアーカンソー州の夏の雰囲気とフラッシュバックの懐かしい雰囲気を組み合わせ、スポット氏は色彩を使って2つの異なるストーリーラインを巧みに切り替えて表現した。

エバンズ氏:現在はよりクリーンな雰囲気で、過去は色褪せた温かい記憶を感じさせる映像にしました」と同氏は説明する。「DaVinci Resolve StudioのMagic Maskは、水辺でのキャンプファイアのシーンで頻繁に使用しました。画面の被写体を上手く分離できるので、空から切り離して、物語の時間経過を表現するための調整を簡単に行えました。

Blackmagic URSA Cine 12K LFのリリースと同時に、すぐに私にとって新しいメインのカメラとなりました。イメージの雰囲気、カラー、グレイン、ダイナミックレンジの扱い方、全体的なエルゴノミクスにおいて、何か特別なものがあると感じています。モンタナ州の過酷な雪山から、カリフォルニア州の埃っぽい砂漠まで、多種多様な環境で、高予算のCMやドキュメンタリーの撮影に使用しましたが、その信頼性と結果に満足しています。

Blackmagic Design導入事例:映画「Dead Girl Summer」 の場合





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