グループからは卒業してしまいますけど、4人の12期は永遠だと思っています。
--6月20日【モーニング娘。誕生20周年記念コンサートツアー2018春~We are MORNING MUSUME。~ファイナル 尾形春水卒業スペシャル】@日本武道館の開催を直前に控えた今の心境を聞かせてもらえますか。
▲左から:羽賀朱音/尾形春水/牧野真莉愛
羽賀朱音:さっき、車で移動しているときにはーちん(尾形春水)と「卒業まであとちょっとだね」って話していたんですけど、でも本当にみんなまだ実感がなくて。だから当日を迎えるまで実感しない気がします。
牧野真莉愛:武道館まであともう少しなんですけどね。
野中美希:私たち12期メンバーもそうですけど、他のメンバーもあんまり実感が湧いてないんじゃないかな。春水ちゃん自身もわりとマイペースなタイプなので、あんまり「もうすぐ卒業やで」みたいな感じを醸し出してこないし、いつも通りの春水ちゃんでいてくれているから通常運転な感じで日々が過ぎていっているんですけど、私はこのまま卒業の日までいつも通りで過ごしたいなと思っています。
尾形春水:最近、私以外のメンバーはみんな舞台【ファラオの墓~蛇王・スネフェル~】をやっていて、メンバーと過ごす時間が全然なくって、私ひとりのお仕事が多くて、私自身はそこでやっと少し実感はしているんですけど、まだ全身では理解してなくて……不思議な感覚なんですよね。でもファンの皆さんが握手会で「はーちんにもう会えなくなる」って泣いて下さっている姿を見ると「そっか。会えなくなるのかぁ」と寂しくはなりますね。でも私は最後まで笑顔で卒業したいなと思っています。
--今、12期はどんな4人組になれたなと感じていますか?
モーニング娘。’15『青春小僧が泣いている』(Morning Musume。’15[An Adolescent Boy is Crying]) (Another Ver.)
尾形春水:卒業が決まってから、さらに12期愛が深まった気がします。見てください、このネイル。(※12期の4人のメンバーカラーに塗られたネイルを見せる)
一同:(笑)
尾形春水:あと、4人で話すことも多くなったし、12期だけのイベントもあったからLINEグループでもいっぱいお話したりとか、私は返信するのがすごく遅いんですけど。
一同:うんうん。
尾形春水:遅いんですけど(笑)、4人のLINEグループが動くことも多くなって嬉しいなと思ったり、逆に6月20日以降は「この曲やりたいね」とかそういう会話はしなくなるからちょっぴり寂しいような、そんな気持ちです。
牧野真莉愛:最初よりは確実に仲良くなったと思います。最初は初対面だし、育った環境も全員違うし、性格も全員違うし、みんなマイペースというのもあったから。でもさっき春水ちゃんが言ったように「12期のイベントをやるから」とか「はーちんが卒業しちゃうから」とかそういうことがあってより良い関係になれたところもあるし、はーちんの卒業が決まる前からもすごく仲良くはなっていたんですよ。
▲左から:羽賀朱音/尾形春水/牧野真莉愛/野中美希
羽賀朱音:ここ1年、すごく仲良かった。
--ここ1年(笑)。その前はどうだったのですか?
野中美希:仲が悪かった訳ではないんですけど!
羽賀朱音:だんだんだんだん……
牧野真莉愛:深まった!
尾形春水:その前よりも深まったし、話すことも多くなったので、それはすごく嬉しいなと思います。
--モーニング娘。の歴史を振り返ると4人同期って多いじゃないですか。4期、5期、6期、近いところで言うと9期、10期もそうですよね。なので、比較されることもあったと思うんですけど……
牧野真莉愛:ありますね。10期さんはいっぱいケンカもしてすごく仲が良い。でも12期はケンカしたこともないし、ぶつかり合ったりしたこともないから、9期さんと似てるとよく言われますね。
野中美希:9期の生田さん(生田衣梨奈)と先日お話していて、そのときも「12期は9期に似てるよね!」みたいな話をしていたんですよ。9期さんも鞘師さん(鞘師里保)や鈴木さん(鈴木香音)が卒業されるときに前より絆が深まったから「12期も誰かが卒業するときに絆が深まるんだろうね」というずっと前からして下さっていたんですけど、本当にそうなったので「やっぱり似てる」って。
--どうなんですか? 4人でなくなってしまうのは。
野中美希:春水ちゃんはモーニング娘。というグループからは卒業してしまいますけど、12期はずっと4人なので。もしかしたらその先も私たちのLINEグループはずっと動いているかもしれないし、もっと絆が深まるかもしれないので、4人の12期は永遠だと思っています。
--ここまでの話を聞く限り、12期は徐々に絆を深めていったようですが、初めて尾形春水という女の子と出逢ったときはどんな印象を抱きましたか?
尾形春水:黄色い時計やろ(笑)?
野中美希:そう! オーディションのときに一緒に合宿審査とか参加していたのが春水ちゃんで、でもそのときはあんまり喋らなかったんですよ。で、ただただ印象に残っていたのは、その尾形春水ちゃんという子が腕に結構ゴツい、黄色い時計を付けていたんです。だからそれで見分けていたぐらいの印象(笑)。黄色い時計=尾形春水ちゃん。だから12期メンバーとして初めて出会ったときも「あ、黄色い時計の子だ!」と思って……
--それ以外の印象はなかったんですか?
野中美希:それ以外の印象はなかったです。
一同:(笑)
野中美希:何故かと言うと、今なら色白の女の子=尾形春水ちゃんという覚え方をすると思うんですけど、その当時の春水ちゃんは高校1年生で陸上部に入っていて日焼けをしていたんですよ。だから色白のイメージもなく、ただただ黄色い時計のイメージ。
▲左から:尾形春水/牧野真莉愛
--じゃあ、黄色い時計をしていなかったら判別がつかなかった?
野中美希:つかなかったです!
--羽賀さんはどうでした?
羽賀朱音:トリプルサルコウのイメージでした。
一同:(笑)
羽賀朱音:スケートをやっていると聞いたときに「トリプルサルコウが出来る」って言ったんだっけ?
尾形春水:メイクさんに「ダブルアクセルが得意で、トリプルサルコウがどうこう……」みたいな話をしていたら、そのメイクさんから「トリプルサルコウ」ってしばらく呼ばれていたんです。
野中美希:あだ名がサルコウだったんです(笑)。
羽賀朱音:みんなが「サルコウ、サルコウ」呼んでるからトリプルサルコウのイメージしかなくて。あとは、大阪の子だったから「大阪のテンションについていけるかな?」と思ってました。でもそれからしばらく経つと、私の3つ上だったので、わりとおねえさんじゃないですか。私はまだ中学に上がったばっかりで、はーちんは高校生。で、私は高校に憧れを抱いていたから、高校の話を聞けるのがすごく嬉しくて! 動画編集とかそういう進歩していることをしてるから……
尾形春水:進歩していること(笑)。
羽賀朱音:最新の技術を使ったことをしているから!
野中美希:最新のJKみたいな。ひとりだけ高校生だったので。
羽賀朱音:そう! だからそれが憧れでした。私にとってケータイは連絡を取るもの。ちょっと写真を撮るものでしかなくて、画像編集とか動画編集とかしたことがなかったので、そんなJKなはーちんが羨ましくて憧れていました。
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada