『キングオブコント2025』エントリー会見
10月11日、日本一のコント師を決める特別番組『キングオブコント2025』(TBS系)が放送された。白熱した戦いが繰り広げられたが、「人気トリオ」が披露したコントの内容が物議を醸している。
ダウンタウンの浜田雅功がMCを務めることでおなじみの同番組は、午後6時半から約4時間にわたって生放送された。
「史上最多の3449組がエントリーし、腕利きの芸人たちがさまざまなコントを披露。決勝戦では、レインボー、や団、ロングコートダディの3組が対峙し、ロングコートダディが優勝しました」(スポーツ紙記者)
栄冠に輝いたロングコートダディは祝福され、大盛況で幕を閉じたように見えた。しかし、放送直後からXでは
《や団の居酒屋コントただただイライラする…最近じゃああいう不愉快な人間ふつうにいるから冗談になってない》
《や団のネタ、暴言が不愉快すぎる…なんでこんなに高得点なの?》
《や団の決勝コントの設定が見てて嫌になる設定。人を悪く言う言葉が多いのになんで高得点なの?》
など、お笑いトリオ「や団」のコントに厳しい声が聞かれていたのだ。
本間キッド、中嶋享(とおる)、ロングサイズ伊藤からなる「や団」は、2022年から4大会連続で決勝に進出した実績を持つ。
今大会も、ファーストステージで、町中華を訪れた常連客と一見客による “最後の餃子” をめぐる駆け引きによるネタを披露し、決勝に進んだ。ファイナルステージでは、毒舌の店主が経営する居酒屋をテーマにしたコントを披露したのだが……。
「クセの強い店主と常連客のやりとりを中心に、初めて店を訪れた客が驚くという内容でした。店主はビールの追加を頼んだ常連客に『いま、盛りつけてるんだからちょっと待てよ。ボケーっとした顔しやがって』と切り返したり、一見客に『お客さん、ひとり? だよな、友達いなそうだもんな』と、毒舌を連発する人物という設定です。
ただ、『おい、ババア! 早く死ねよ』とほかの客を罵倒したり、悩みを打ち明けた常連客の胸倉をつかんで殴るなど少々過激な演出も多かったのです」(芸能記者)
終始、店主が破天荒な言動を取るにもかかわらず、なぜか店は繁盛しており、一見客は疑問を抱くようになる。ストーリーの “オチ” がさらなる波紋を呼ぶことに。
「コント終盤、なぜか客たちがこぞってナスの煮びたしを注文していたため、一見客も頼んだものの、味は普通でした。しかし、時間が経つにつれ、常連客も一見客も、手を震わせながらナスの煮びたしを懇願し、幻覚が見えるようになって幕を閉じたのです。
一見客が『なんか入れてない?』とツッコミを入れるなど、“薬物” を想起させるような演出だったため、人によっては、不快に感じてしまったのかもしれません。
もともと、や団は過激なコントを得意としており、ファンからは今回の居酒屋コントを支持する向きも多いです。ただ、店主が客を罵倒したり、怪しいメニューを提供するなど、コントの演出とはいえ、不満を抱く人もいたのでしょう」(同)
“過激ネタ” が持ち味のトリオだが、攻めすぎたネタが思わぬ波紋を呼んでしまったようだ。