世界的な大ヒットとファンからの熱い要望に応えて急遽日本での劇場公開が決定した、「ファイナル・デスティネーション」シリーズの最新作『ファイナル・デッドブラッド』(公開中)。その続編として現在開発が進められているシリーズ第7弾の監督に、ベルギー出身のミヒール・ブランシャール監督が就任したことが明らかになった。「The Hollywood Reporter」などが報じている。
最新作『ファイナル・デッドブラッド』はシリーズ最大のヒットを記録![c]Everett Collection/AFLO
1993年生まれのブランシャール監督はベルギーの視覚芸術学院で映画制作を学び、在学中に制作した短編映画で頭角をあらわすと、2021年に制作した短編『You’re Dead, Helene』が第95回アカデミー賞の短編実写映画賞の最終選考入り。同作とブランシャール監督の才能に大きな可能性を見出したサム・ライミがプロデュースに名乗りをあげ、現在長編リメイク化のプロジェクトが進められている。
また、2024年にアクションスリラー『Night Call』で長編監督デビューを飾ると、いきなりベルギーのアカデミー賞と呼ばれる第14回マグリット賞で最優秀作品賞や最優秀監督賞など、同賞史上最多の10部門を受賞する快挙を達成。自国はもとより世界中から大きな注目を集める若手クリエイターが、今回厳正な選考の末にハリウッド進出を果たすこととなる。
【写真を見る】逃れられない“死の運命”…若者を熱狂させた「ファイナル・デスティネーション」シリーズを振り返り[c]Everett Collection/AFLO
「ファイナル・デスティネーション」シリーズは2000年に第1作が公開され、現在までに6本のシリーズ作が製作されているスリラーで、大きな事故を免れた生存者たちが、次々と“死の運命”に狙われていく姿が描かれる。作品を重ねるごとにスラッシャー描写の凄惨さが増していき、ホラーファンの若者を中心に大熱狂を獲得。15年ぶりのシリーズ再始動となった『ファイナル・デッドブラッド』は、北米でシリーズ最大のヒットを記録し、すでに全世界興収3億ドルを突破。
今年8月に製作決定が正式に発表されたシリーズ第7弾は、『ファイナル・デッドブラッド』を手掛けたガイ・ビュシックとロリ・エヴァンス・テイラーの脚本家コンビが続投。ストーリーの詳細や公開時期についてはまだ明らかになっていない。これまで飛行機事故、ハイウェイ事故、ジェットコースターの脱線、サーキット場のクラッシュ事故、吊り橋の崩壊や巨大タワーの崩壊が物語のきっかけとなってきた「ファイナル・デスティネーション」シリーズ。今度はどんな事故が“死の運命”を寄せ付けるのか、続報に乞うご期待!
文/久保田 和馬