草島 進一 ブログ
10/11、まちキネで2本の映画と舞台挨拶を観る。一本は、天使のいる図書館。小芝風花 主演、図書館司書にフォーカスした映画。挨拶はこの映画やケアニンのプロデューサー。私はケアニンは2018年に観て、感動し、以下の感想を投稿している。社会を変えるための映画に取り組んでいるという言葉に感銘を受けた。
昨日、鶴岡のまちキネで観ました。介護職への偏見からはじまり、民家を活用した小規模多機能ホーム。手続き記憶。体で憶えていることってどこか?って探すこと。探し当てたときの感動。そして看取り。私は2015年に介護現場に入ろうと志し、初任者研修を受けて、民家改造型の小規模の12人のデイサービスの管理者兼生活相談員兼介護員として約2年務めました。共生型デイのこの指とーまれの環境を目指し、オーナーは赤ん坊連れの食事づくりの職員を採用してくださり、赤ちゃんからお年寄り、そして高次脳機能障害の20代の男性と大家族を見守る、共生型の運営をしていました。その中で実際に起きていたこと。コーヒー好きの男性にコーヒー作りをしていただいて、みんなで喜んで飲んで笑顔を作り出したこと。認知症が進みほとんど会話がないおばあさんに柿と包丁を渡してみたら、僕よりも数倍上手に剥いて下さったこと。ロシアからの抑留の体験をされた方にスケッチブックを渡したら、毎日不思議なロシアの風景をオートライティングのように書き始め、次々と100作品ぐらい書いてしまっていること。認知が進んでも全然できる大正琴。画面とオーバーラップして感涙しました。そして、実は私は末期癌で昨年父を在宅で看取りました。その時のことと映像がダブり、本当に同じ思いで看取ったことを思い出しました。なんともヤラれました。現実をよーく捕らえ見事に役者さんが描き出して下さっていると思います。そして介護職の希望。プロとしての介護職のスキルが良く描かれていると思いました。僕は年収250万円で家のローンを払うとかつかつで、2年間ろくに外食もできず本も買えませんでした。オーナーがいくら努力をしてもです。社会を救うプロの仕事としてはあまりにも安すぎます。この映画は、介護の理想の場といえる小規模な介護施設の現場を通じ、介護職のホンモノのプロの現場をほぼ見事に描ききり、この国の現況の「介護」の現状に一石を投じる素晴らしい映画だと思います。「介護」という言葉などいらない。当たり前のように家族で、ご近所で、地域でみんなで支え合うことなんだ。施設長の言葉に何をすべきかが描かれていると感じました。こうしたケアの理想の現場がどんどん広がっていくように、なんとしても待遇をまともなものにし、(月10万円アップ)介護職の明日に希望がもてるようにしていかなければならないと感じています。今、地方議員として提言を続けています。
地域密着型共生型デイ ハビビ伊勢原@鶴岡元管理者 現鶴岡市議会議員 草島進一
明日からの在宅ケアネットの大会でもご講演されるとの事。楽しみだ。
またもう一本は、黒川能、王祇祭を丹念に追ったドキュメンタリー。メインのお祭りだけでも2日間。観るだけでも結構体力がいるお祭り。縄を綯う、準備のはじまりから地域住民が皆んなが参加して取り組む様子が克明に描かれている。お餅や豆腐焼き、刻み、など、特有の精進の食文化と酒がいかにら祭を支えているか。などなど、様々な視点で見ても興味深い。私たち鶴岡市民の宝物、黒川能。みんなで先ずは観て、広めたい映画。まちキネでは、上映+トークライブなども企画している。ぜひぜひぜひ足を運んで観て頂きたい。
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草島 進一
クサジマ シンイチ/60歳/男
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