エピソード5『勝ち得た信頼』“Trust”
あらすじ
マイクの早期釈放のためにケイヒルと組んだハーヴィー。ケイヒルが狙いを定めているインサイダー取引の容疑者がサターだと判明し、複雑な思いを抱く。 マイクはケイヒルが望む証言をケヴィンから引き出そうとするが、ケヴィンは口が重く、特に服役の原因となった出来事については語ろうとしない。一方、レイチェルは冤罪死刑囚救済プロジェクトで出会った服役囚ベイリーを救おうと奔走するが、DNAの証拠がないためプロジェクト側が却下したと聞かされ落胆する。
ネタバレ感想
実はケイヒルがマイクを使ってケヴィンから情報を引き出したい犯罪というのが、3年追っていても証拠が掴めないウィリアム・サターを有罪に出来る情報で、先週弁護を頼まれて断ったばかりだと驚くハーヴィー。話が繋がってきました。
うっかり依頼を受けていたら利益相反で取引どころではなかったかもしれませんが、ケヴィンがこの事実を知ればマイクを警戒することも容易に想像がつくので、まだ弁護を引き受けていない今なら共謀ではないし、やはりサターの弁護は受けつつ、それと同時にマイクに協力しても違法じゃないと強引にケイヒルを説得します。
ケイヒルもケイヒルで、ここまで手の込んだことをしておいて今さら引くに引けないところがあるのでしょう。
再審請求できるだけの根拠は見つけたのに、新たなDNAの証拠がないとイノセンス・プロジェクトの許可は下りないとダンバー教授から連絡を受けるレイチェル。
「ベイリーの件では何もできないから切り替えて別案件を探そう」と言われますが、本人に闘うと約束した気持ちは本心なので、このまま引き下がりはしなさそう。
タラにオフィスのリフォーム契約がダメになったと言う代わりに自分の別荘のリフォームを任せたいと頼んでいたルイス。
今や個人の資産も事務所再起の軍資金扱いなのに別荘をリフォームする費用も無駄遣いだと思っていましたが、なんと肝心の別荘自体も持っていなくて今から購入するつもりのようで仰天(笑)
大金で買った家を大金でリフォームするよりデートに誘うことを勧めたドナですが、元から奥手気味なルイスはシーラとの別れで傷ついていて、デートに誘って関係をダメにすることを恐れているのです。
ハーヴィーはケヴィンにマイクが疑われないよう、サターのところまで出向いてやはり弁護を引き受けると持ちかけました。
突然意見を変えたことについては、サターの義理の息子がマイクを他の囚人から守ってくれたから、という説得力のある理由を並べます。
敢えてこちらから仲間同士が同じ房に居るという事実を知っていることを明かし、ケイヒルと組んだ罠だとは悟られないよう手を打ちつつ、ケヴィンと面会して直接話ができる口実もできました。
ケイヒルを焚き付けて依頼人のサターを起訴させようとしますが、ケイヒルはサターの株取引のライセンスを一時停止する措置を取ろうとし、これを阻止せねばハーヴィーは弁護人をクビになってしまうでしょう。
間接的に手を組んでいるとは言え、敵同士でもあるという微妙な関係のハーヴィーとケイヒルはもっと上手く協力し合えた方がウィンウィンなのに、あくまでも仲間ではないということか。
金融の天才であるルイスに、「サターのライセンスが一時停止になるのを回避したい、マイクにかかわる話なんだ。巻き込みたくないから詳細は避けるが早く出所させるチャンスなんだ」と頼んで何か策を考えさせるハーヴィー。
刑務所内では、ハーヴィーとの面会で誰も信用するなと言われたケヴィンはマイクに対しても警戒心を強めております。医務室に働く囚人にツテがあり、マイクが刑務所の外に数時間出ていたこともバレておりますますマイクの怪しさを疑い始めているケヴィン。
ギャロの仮釈放申請も弁護士でなければできず、申請書が却下されたとかで早急に対処が必要です。
ハーヴィーはこれを聞いてレイチェルに「ギャロの仮釈放の申請書を作ってくれ。ギャロと俺の委任契約書も頼む」と嫌々自分がギャロの弁護士になることに。
SECからのライセンス停止うんぬんの話をハーヴィーとルイスが深刻そうに話しているのを立ち聞きしてしまったレイチェルは、マイクの取引が難航していることを悟り不安をハーヴィーに伝えますが、そのハーヴィーが誰よりもマイクの早期出所に向けて奮闘していることは誰の目から見ても明らかですし、信じて待つしかありません。
レイチェルはやはりベイリーのことを見捨てきれず、教授に頼み込んで自分の事務所のプロボノ案件として彼の支援を続けさせてもらえるよう説得しました。今の事務所の経営状況でプロボノまで手が回るのかは分かりませんが。
なんとマイクはカウンセラーに「取引した、ケヴィンの情報を売るから力を貸してくれ。社会復帰の手助けが仕事だろ?看守にバレずに所長と話をさせて」と無茶苦茶な頼みをしています。
「サターの会社を別会社の子会社にすれば別会社を通して株取引ができる」と、解決策を持ってきてくれたルイス。問題はサターと組みたがる会社がいないことですが、ハーヴィーは同じフロアのストゥを当てにしているようです。
そして、ストゥを説き伏せるには彼らの顧問になったジェシカに頼むのが一番で、マイクのためはもちろん、事務所が頂点に返り咲くためにも「トレーダーの力が要る」ことを伝えました。
それはそうと、ジェシカのシンプルなパンツスーツ姿って初めてなのでは?高身長でスタイル抜群なので何を着てもサマになります。
レイチェルのプロボノの頼みはやはりジェシカから却下されてしまい、いくらパラリーガル歴が長くても弁護士でもない学生のうちは1人でどうにかできる話ではなさそうですし、どうするのか。
カウンセラーの尽力のおかげで独房で所長と話せる機会ができたマイク。
長年多くの囚人を見てきた所長は、取引は成功すると限らないし反対はしなくくて賛成もしないスタンスです。
ただ、自分は関係ないというアピールのための保身もあるのでしょうが小芝居には付き合ってくれて、ケヴィンに「ロスの外出を知ってるのか?君たちの弁護士が金で連れ出したんだろ。白を切るつもりだな?ウソだと分かれば次はお前を独房に入れる。一晩じゃ済まんぞ?」と脅しをかける所長。
これでマイクが唐突に独房に入れられた理由は探られなくて済みます。
おかげでケヴィンのマイクに対する警戒心も格段に薄れる結果に。
ギャロと面会して皮肉にも自分が弁護を務めることにすると伝えるハーヴィー。
「仮釈放の申請が通るまでマイクのボディガードになれ。彼が捻挫しただけでも申請を取り消す」ことを条件として突き付けました。そして、この条件を飲んで自分を弁護士として選ばなければ、「マイクに毒を盛ったことを認めたと裁判所に伝える」と脅迫。
ギャロはすべて仕組まれていたことだと分かった上でサインするしかないわけです。
顧客を増やそうと駆け回ったけど成果が上がらなかったジェシカは「今後はうちの事務所を検索したらいい記事がでるようにしたい、マイクの記事じゃなくて」という理由でレイチェルのプロボノを受け入れてくれることに。
一時停止命令を出すケイヒルを担当から引き摺り下ろそうとしたことでサターの信頼を獲得したハーヴィー。
一歩間違って判事がこの案を認めていたら、もしくはサターが心変わりしていたら何もかも台無しになるかもという危ない橋を華麗に渡り切ったのはさすが。
文句を言いつつもお互いの手腕を認め合い一杯酌み交わすハーヴィーとケイヒルはなんだかんだで良きライバルなのですね。
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