劇場公開日:2025年10月10日
解説・あらすじ
新型コロナワクチンによる後遺症の影響に、多角的な視点から迫ったドキュメンタリー。
新型コロナウイルスの感染拡大で政府が初の緊急事態宣言を出してから5年が経ち、感染症法上の位置づけが5類に移行して2年が過ぎた。未曾有の危機を経て国の感染症対策は変化を重ねてきたが、従来のワクチンとは異なる新技術で開発された新型コロナワクチン(mRNA遺伝子製剤)による後遺症被害について、さまざまな情報が報道され始めている。過去に例のない「新薬」の認可と流通には、医学の盲点や限界のみならず、不都合な事実に目を向けさせないようにするデータのトリック、アカデミアやメディアの政府への忖度など、日本社会が抱える問題が集約されていた。そんな中、新型コロナワクチン後遺症の影響を科学的に究明しようとする医師たちがいた。
映画では、後遺症患者、遺族、当時のワクチン推進派など、多様な立場の人々の意見を多角的にとらえることで、科学とファクトに基づいた真実をつまびらかにしていく。
2025年製作/110分/G/日本
配給:テレビマンユニオン
劇場公開日:2025年10月10日
オフィシャルサイト スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
ヒポクラテスの盲点 の関連作を観る
(C)「ヒポクラテスの盲点」製作委員会
2.5 意図的なミスリードなのか?
2025年10月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
テレビマンユニオンのノンフィクション映画は観るに耐えない。中盤からは納得して観ることが出来たが、序盤からの構成はフェアではない。新型コロナウイルスは未曾有の恐怖で、老人や基礎疾患に問題がある方々には致命的だった。なので、治験にも時間を割いていないワクチンを、それもmRNAワクチンを見切り発車で国は推進した。危険なリスクを承知の上で。これは当時の国民もある程度仕方ないことと黙認していたし、そう報道されていた。ワクチンに副作用はつきもので、利益とリスクを天秤に掛けて政治的判断で実行される。このことと「ワクチン」全般を意図的に混同した構成で、観るものに恐怖と怒りを振りまいている。医学や理科系に弱い人達に「ワクチン」なるものの誕生と効果なりを簡単でいいから歴史的経緯を含めて説明して置くべきだ。中盤からは遅すぎる。その上で、第1波・第2波のあと第3波の頃からオミクロン登場辺りからのmRNAの危険性を説く後半の構成にすべきだった。後半のmRNAは体全体に行き渡り、そこで遺伝子情報からの歪な再生で筋肉細胞などに悪影響、それが癌細胞を発生させる危険性を訴えるのには納得感があった。初期の見切り発車とその後の開き直りは御用学者のせいなのか、それとも真実を知った上での政府・政治家たちの手っ取り早い成果への焦りなのかを、キチンと追及して欲しかった。必要以上に反対派の人格的な持ち上げ演出のようで興醒めだ。「パンケーキを毒見する」も酷かった。「プリテンダーズ」は楽しめたのに残念でした。