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Bloomberg

掲載日

2025年10月10日

ウールワース・ホールディングス・リミテッドは、南アフリカで過去2年間にビューティー部門の売上を倍増させた戦略を土台に、ケニアでのビューティー取り扱いを拡充する。

写真:Shutterstock写真:Shutterstock – Shutterstock

ケニアの首都ナイロビの店舗では、南アフリカの小売大手である同社が、フェンティ ビューティ、シャネルのフレグランス、エスティ ローダーのクリーム、自社ブランドのWBeautyなど、世界的ブランドを取り揃える予定だ。この動きは、同部門をナミビアとボツワナへ拡大したことに続くものだ。

「数年前、私たちは戦略的判断により、まず南アフリカから全市場でビューティーに本格的に取り組むことを決めました」と、ケニアの首都でロイ・バガッティーニCEOは語った。さらに「ビューティーは文化と深く結びついており、ナイロビは自己表現を楽しむクリエイティブな消費者が集うトレンド発信都市です。ここほど『このビューティーの提案を持ち込み、試す』のにふさわしい場所はありません」と述べた。

ウールワースは過去2年間で、美容部門の売上高を10億ランド(約5,800万ドル)超へと倍増させており、今後2年ほどでさらに倍増させる見込みだという。これに対し、ファッション、ビューティー&ホーム(FBH)事業の売上高は約160億ランドだとしている。

南アフリカ以外のアフリカ大陸にあるウールワースの70店舗は、主にファッション事業が牽引し、国内の店舗よりも速いペースで成長しており、現在ではFBH収益の最大20%を占めるまでになっているという。不動産の好機があれば、同社はさらに出店を進める計画だ。

同社はこれまでアフリカの10市場で、主にファッション、次いでホーム(ホームウェア)に注力してきたが、今後はビューティーとホームの売り場を拡充し、適宜フードのコンセプトも導入する方針だと、バガッティーニ氏は述べた。

また、南アフリカに近い幾つかの市場のほうが、主に生鮮のプライベートブランド商品を提供する同社のフード事業により適しているという。

「私たちはアフリカにコミットしており、これらの市場にはむしろ注力しています。多くの小売業者が撤退しているのは承知していますが、当社はアフリカで30年にわたり事業を展開しており、いまも成功裏に成長を続けています」

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