2025年10月10日

PCから投稿

鑑賞方法:映画館

今週初日の鑑賞候補は『グランドツアー』にするつもりでしたが、いざシャンテの上映スケジュールを確認してみると、メーンであるSCREEN1は“先行上映”の『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』に譲られてSCREEN2へ追いやられている。と言ことで、同作について改めて作品情報を確認してみると、監督(エリック・クー)は私の知らない方。そこで今度はIMDbでの評価を確認してみると、レビュー総数は少ないとは言え点数は高くない。。とは言え、番組は劇場の作品に対する力の入れ方が反映されているものでもありますし、何なら『グランドツアー』だって正直言うと“半信半疑”だったこともあり、今回は劇場の判断を信じることにしました。(ちなみに、午前中の回はガラガラでしたけどね。。。)
と前置きが長くなっていますが、本作、そのギミックについて触れるとそれだけでネタバレになり兼ねない設定。私は今回もあらすじは読まずに観始めましたが、まぁタイトルから何となく“そっち系”であることは予想が出来ていたため、個人的には(その設定に)案外スムーズに入り込めました。で、この物語が何を言わんとしているかについては普遍的なテーマだと思いますし、私も自分自身の人生経験から(共感とは違いますが)ある程度の理解は出来ます。ただ、言い方を変えれば新鮮さはあまり感じませんし、ストーリーも諸々の状況が整うまでの前半は結構退屈。そして、(この作品に限らずよくあることですが、)劇中における創作物(音楽、アニメーション)のレベルが低く感じるため背景的な説得力も弱い。更に、堺正章さん(ユウゾウ)の独特な調子の台詞回しに対し、ドヌーブ(クレア)との会話シーンは「さぞ編集が大変だったろうな」と余計なことに気がいってソワソワ。他にも、細野晴臣さんのカメオ出演や、がっつりカットしても物語に何の影響もないシーンに斎藤工さんを起用するなど、贅沢(?)なキャスティングなどもファンにとっては見所かもしれませんが、私としては出演陣が豪華なだけ期待に反して物足りないとさえ感じます。
とまぁ、ケチばっかりになってしまっていますが、作品として出来が悪いと言うわけでもないし、何と言っても竹野内豊さん(ハヤト)の浮腫みっぷりは素晴らしく仕上がっていてそこだけは解像度バカ高い。何なら、テーマがテーマだけに想うところはもっと観客に委ね、キャストもストーリーも思いっきり引き算して“短編映画”にした方がよっぽど見応えを感じるんじゃないかな。ま、それじゃ興行的に難しいのでしょうけどね。。

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