アンダン ~時を超える者

エピソード4『鍵』“Moving the Keys”

あらすじ

アルマは父との訓練で力を伸ばし、父の死についても引き続き新たな情報を明らかにする。アルマの言動を心配した母は、アルマにセラピーを受けさせる。

ネタバレ感想

父の指南で時間軸を移動する訓練中のアルマ。

屋根裏の荷物がごっそり消えたのを見つけた母親はすぐにアルマのところへ行き、文句を言いつつ広げてあった資料を片付けようとし、これに対してアルマは「パパの死の真実を知りたい」とストレート。事故の直後なのも重なって頭がおかしいと思われかねない主張ですが、アルマはサムにも母親にも誤魔化さないんですよね。

「精神科に行くからこれは預からせて」と母親を黙らせ、資料の入った段ボールを手元に置いておくことに成功しました。

メキシコ人差別に熱くなりがちなアルマですが、シャーマンは先住民の部族のルーツが云々とかありましたし、これも家系に関係ある話なのか?

 

「式のことで緊急事態」だと嘘をついてベッカとリードをバーに呼び出したアルマ。

婚約中だとは知らずに一線を越えていたバーの店員とベッカは気まずさマックスで、こうなることなんて少し考えれば分かるだろうに、いやむしろ分かっていたからこそベッカにバーへの誘いを断られないように緊急事態だと言ったのでしょうか。アルマ、相当屈折しております。

ベッカはお手洗いに行くと言って厨房に入り、メールを無視したことを謝り、婚約していることを素直に話し、一夜の過ちについても謝りました。

話している最中にサムが来てしまい、嘘が下手なベッカは店員と浮気したことがバレ、「姉さんには絶対言わないで」と頼みます。サムがアルマの記憶喪失を利用して事故直前に別れたことを隠し通して付き合いを続けていることもベッカは話していませんし、お互いに秘密を握り合っているのでおあいこです。

ファルナズの死亡記事を見ていたアルマは、突然出てきた父親に驚きながらも彼女と不倫していただろうと決めつけ、「彼女は学生でただの助手だよ。ファルナズには恋人がいた」という新情報を得ます。

恋人は殺人犯の定番だと盛り上がるアルマはその恋人の名前をメモ。記憶が曖昧な父親によれば、ハロルドかジェラルドかダロルド……とにかく“ガリ腕”と呼んでいたそう。

ガリ腕は殺人に関係なく、「研究が原因で殺されたんだ、時間の側面を暴けば常識が変わるからだ」と強く言う父。なるほど、陰謀論的な感じなのか。
時間軸を移動することで目の前に置かれている鍵を動かすことに成功したアルマに父は見せたいものがあると言って過去へ移動。

助成金の出資を受けた会社のオーナーに、「君の会社がこの研究を利用するなら手を切る」と切り出したことで揉めているシーンです。

「世界に平和をもたらすためだ」と言いながら、戦争を終わらせるという大義名分を掲げて兵器の製造に研究成果を流用しようとしている会社と縁を切ろうとしていました。しかし父とファルナズの要望は却下となり、この〈チャーリー・バンダーホーン〉という男こそが研究を奪うため2人を殺したのだと推測しているそう。それが本当かどうか過去に戻って確かめてほしい、と。

押し付けがましくて言い方もきつい母親ですが、娘を心配する気持ちは純粋に持っているのか、アルマが隠していた精神科医からの処方箋を持ち出して薬を持って来ています。

父親の事故の直前に両親が大喧嘩していた記憶があるアルマはこの事実を確認しようと口に出してはぐらかされていましたが、「家族を信じられない気持ちが分かる?」という嘆きに対して「ええ、よく分かるわ」という母親の言葉は初めて出た本音のように聞こえました。

その後も、無理に意識して努力せずに空のような心を持つという父からの教えを実践していくアルマは、とうとう時間を超えて記憶から抜け落ちていた自分とサムの別れ話のシーンを見ることに。

「家を出て行って」と宣告した自分がいるはずなのに、今何食わぬ顔で同棲を続けているサムを見て色々と気が付いてしまいました。

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アンダン ~時を超える者

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▼次回、エピソード5

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