AIが変える映像の未来 国際映画祭で世界の先駆者が集結



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2025.10.10


2025.10.10


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アジア最大級の短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」は、10月22日から始まる秋の国際短編映画祭で、AIと映画制作をテーマにした国際カンファレンス「AIと映画制作の未来:創造性・協働・倫理の探求」を開催する。登壇者には、ワーナー・ブラザースの元戦略顧問ダグラス・モントゴメリー氏、フランス国立映画センター(CNC)の元デジタル体験委員長アレクサンドル・ミシェラン氏、韓国プチョン国際ファンタスティック映画祭ディレクターのシン・チョル氏など、各国でAI映像制作をけん引する10名の専門家が名を連ねる。開催日は10月26日、会場は東京・赤坂インターシティコンファレンス。

同映画祭では、AI技術を用いた映画制作が年々増加しており、応募作品のうちAIを使用した短編は昨年275本に達した。多様な表現手段が生まれる一方で、創造性や著作権、倫理をめぐる議論が世界中で活発化している。今回のカンファレンスでは、実際の制作現場から見たAIの可能性と課題を多角的に探る。

特別上映として、作曲家で監督のマルセル・バルゾッティ氏による36分のSF・AI大作『インペリア』がアジア初公開される。この作品は、古代文明と人類の運命をめぐる壮大な物語をAIと映像技術で描き出したもので、トロント国際平和映画祭でも高い評価を受けた。同じくパネリストのセネガル出身監督ウセイン・デムベル・ソウ氏の『ティアロエ44』も特別枠で上映される。第二次世界大戦中のアフリカ兵士虐殺事件をAIと音楽で再構成した実験的作品で、セネガルのラップスター、ディップ・ドゥンドゥ・ギスが出演する。

日本からは、フルAI短編『ラストドリーム』で国際的評価を受けた映像作家・串田壮史氏、AI映画『グランマレビト』を手がけた山口ヒロキ監督が登壇する。両氏は、AIとの協働による映像表現の進化や、制作現場での倫理的課題について語る予定だ。

また、10月24日には元Amazon Studios日本代表の早川敬之氏を招いたクリエイター向けセミナーも開催される。日本コンテンツの可能性をテーマに、グローバル市場での戦略や配信・劇場展開の在り方を議論する。

映画祭は赤坂インターシティコンファレンスを中心に、東京都写真美術館や原宿など複数会場で展開される。オンライン配信も行われ、期間は10月22日から11月10日まで。チケットは9月25日より公式サイトで販売中。本イベントは、文化庁と日本芸術文化振興会による「日本博2.0」事業の一環として実施される。

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監修

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