三養食品の新グローバルブランド「MAP」の初代アンバサダーに起用されたENHYPEN=同社提供(c)news1

三養食品の新グローバルブランド「MAP」の初代アンバサダーに起用されたENHYPEN=同社提供(c)news1

【10月09日 KOREA WAVE】韓国ラーメンメーカー各社がK-POPや韓国ドラマなど「K-カルチャー」とのコラボレーションを強化し、海外市場での存在感を一段と高めている。

三養食品は10月5日、グローバル戦略ブランド「MAP」の専属モデルに人気ボーイズグループENHYPENを起用したと発表した。

「MAP」は看板商品「ブルダック」の後継ブランドとして開発され、辛さの強弱を多様化しつつ、韓国らしい味覚を現代的に再解釈した新シリーズだ。

ENHYPENとは2025年4月の米音楽フェス「コーチェラ(Coachella)」でも縁があり、メンバーが三養のブースを訪れてファンと交流する姿がSNSで話題となった。三養はその人気と拡散力を評価し、世界の若年層に向けたプロモーションを本格化させる狙いだ。

一方、農心はNetflix配信映画「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」とコラボし、新デザインの「辛ラーメン」3製品を発売。映画の世界観やキャラクター「ルミ」「ジョイ」「ミラ」などをパッケージに反映し、K-POPとラーメンを結びつけた体験型商品として打ち出している。これは単なるタイアップを超え、Kコンテンツのファンダムを消費者層として取り込む戦略とみられる。

オットゥギもBTSのジンを「ジンラーメン」モデルに起用し、グローバル市場での販売を加速。BTSファン「ARMY」の支持を背景に、海外の若者層に人気を広げている。

業界では、こうした動きを「単なる広告ではなく、K-フードとK-カルチャーが交わる文化的プラットフォームの拡大」と位置づける声が多い。かつて“激辛”だけで注目されたKラーメンは、今や音楽や映画とともに「韓国文化を味わう体験商品」として世界市場で新たな価値を獲得しつつある。

食品業界関係者は「KラーメンはK-コンテンツブームに乗り、食を超えた文化的アイコンとなった。K-POPを象徴するアーティストとの協業は、世界市場でのシナジーを最大化するための戦略的選択だ」と語った。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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