人々の“食”を支える日本の第一次産業を応援する映画「種まく旅人」シリーズをご存知だろうか?「映画を通して第一次産業のすばらしさや豊かさを伝えていきたい」という想いのもと、これまでにお茶や玉ねぎ、海苔、桃、加賀れんこんなどをテーマに、そこに携わる人々の物語を真摯に描いてきたシリーズだ。
その第5作『種まく旅人~醪のささやき~』が10月10日(金)より公開となる。今回は兵庫県淡路島を舞台に、同地で作られる日本酒と酒米の最高峰品種ともいわれる山田錦にフォーカス。酒造りに関わる人々のものづくりの精神、後継者問題など現場で起きている葛藤に迫っていく。
淡路島を舞台に、日本酒と兵庫県を代表的な産地とする酒米、山田錦にフォーカス[c]2025「種まく旅人」北川オフィス
本作では、“醪の声”(醪とは、日本酒のもととなる発酵中の液体のことで、日本酒になる前の状態)と向き合いながら伝統的な手法で日本酒を造り続ける、酒蔵の人々のこだわりや完成までの工程、日本酒への熱い想いもたっぷりと描かれている。さらに、日本各地の日本酒やお酒を愛する人々も登場し、観ているうちに気づけば日本酒の香りや味、その深みを味わってみたくなる作品だ。
そこでMOVIE WALKER PRESSでは、本作の舞台であり、実際にいま現在も日本酒造りをしている「千年一酒造」の定番商品「千代の縁」の試飲付きで社内試写会を実施。日本酒好きはもちろん、普段はあまりお酒を飲まない人まで幅広い層が参加し、「お酒が美味しそう!ものづくりの価値を改めて知ることができた」「できたての日本酒を飲んでみたい」「お酒の神秘を感じた」「シリーズ初見でしたが、想像以上に楽しめました!」などの声が集まった本作の魅力やシリーズのすばらしさを、参加者の声と共に深掘りしていきたい。
「日本酒造りの価値を改めて知ることができた」…日本酒に向き合い続ける人たちの熱いドラマ4代目である蔵元の松元と息子の孝之は日本酒造りや販促をめぐって対立していた[c]2025「種まく旅人」北川オフィス
淡路島の老舗酒蔵「千年一酒造」に、農林水産省から派遣された神崎理恵(菊川怜)がやって来た。彼女は「日本酒オタク」の異名を取るほどの日本酒愛好家であり、日本酒産業のいまを知るために視察を任されたのだ。しかし千年一酒造では、伝統的な酒造りを貫く蔵元の松元恒雄(升毅)と、デジタルツールなど新しい手法を取り入れようとする息子の孝之(金子隼也)がぶつかり合っていた。蔵人のなかには女性蔵人の夏美(清水くるみ)を含めて若手もいるが、日本酒造りの最高責任者である杜氏(とうじ)の草野(たかお鷹)は、自身が高齢なこともあり後継者育成に焦っていて、ほかの蔵人たちとの間に誤解が生じてしまう。さらに、蔵の設備の老朽化にも直面し、恒雄は目の前に持ちかけられた海外からの事業買収に心が大きく揺れ動いていた。千年一酒造が抱える様々な問題を目の当たりにし、理恵は愛する日本酒を守るための解決策を模索していく。
「日本酒造りをテーマに様々な問題を映しながら、同時に人々のドラマも丁寧にわかりやすく描かれていた」(30代・男性)
「お酒が美味しそう!ものづくりの価値を改めて知ることができた」(30代・女性)
「シリーズ初見でしたが、想像以上に楽しめました!」(30代・男性)
「誰かと一緒に観て、日本酒産業、ひいては社会が抱えている問題について話したくなりました」(40代・男性)
「日本酒オタク」の異名を取る農林水産省官僚の神崎理恵[c]2025「種まく旅人」北川オフィス
15年ぶりの映画出演となる菊川が日本酒オタクで農水省の地域調査官である理恵を演じるほか、金子隼也、清水くるみ、朝井大智、山口いづみ、たかお鷹、白石加代子、升毅、永島敏行といった若手からベテランまで実力派が脇を固める。そして、『種まく旅人~くにうみの郷~』(15)以来シリーズ2本目となる篠原哲雄が監督を務める。