齊藤京子が映画初主演でアイドル役を演じる深田晃司監督の最新作『恋愛裁判』(2026年1月23日公開)。本作の最新映像、本ビジュアルが解禁となった。

【写真を見る】齊藤京子演じる恋に落ちる人気アイドル、山岡真衣【写真を見る】齊藤京子演じる恋に落ちる人気アイドル、山岡真衣[c]2025「恋愛裁判」製作委員会

「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事を目にした深田監督がその内容から着想を得て、物語を作り上げ、構想から10年を経て結実した渾身の作品となる本作。日本のアイドル界でまことしやかにささやかれる“恋愛禁止ルール”。契約書に記載されたこのルールに反する行動をしたとして、所属事務所から契約違反と訴えられ裁判へと発展した一人の女性アイドルの姿が描かれる。

恋に落ちる人気アイドル、山岡真衣を演じるのは、日向坂46の元メンバーでセンターを務めた経験を持つ齊藤。真衣と禁断の恋に落ちる中学時代の同級生、間山敬役で倉悠貴、真衣の所属事務所チーフマネージャー、矢吹早耶役で唐田えりか、真衣に対し訴えを起こす所属事務所の社長、吉田光一役で津田健次郎が出演する。

劇中アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバーは、センターの齊藤をはじめ仲村悠菜、小川未祐、今村美月、桜ひなのといった私立恵比寿中学、STU48、いぎなり東北産などの現役&元アイドルや若手俳優で構成され、楽曲&劇伴音楽をagehaspringsが制作する。音楽プロデューサーにはYUKI、中島美嘉、Aimer、トゲナシトゲアリらのプロデュースで知られる玉井健二を迎え、振付は数々のアイドルやアーティストの振付を手掛けた竹中夏海が担当。アイドルの世界を徹底的にリアルに表現し、その光と影を描きだす。

このたび解禁された最新映像では、齊藤による劇中でのアイドルとしてのパフォーマンスが初披露される。華やかな衣装を身にまとい、ステージ上でマイクを握りしめ、ファンからの熱い歓声を浴びる姿は、まさに主人公の真衣が「子どもの頃から憧れていた」アイドル像そのもの。しかし、一転して恋をしたことで所属事務所から訴えられ、苦悶の表情を浮かべるシーンや、法廷で「自分の気持ちに嘘をつくのは嫌だった」と切実な思いを述べる場面、そして倉演じる間山との恋愛シーンなどが次々に映しだされていく。

さらに、彼女を取り巻く人々がそれぞれの立場で語りだすことで、真衣の葛藤を通じて、観る者自身の心に潜む「正しさ」の基準を問いかけるような、短くも緊迫感あふれるサスペンスフルな仕上がりとなっている。同時に解禁された本ビジュアルは、法廷に立つ真衣の姿が目を引く。真っ直ぐに前を見据えるその力強い眼差しは、なにを訴えかけるのか。

実際の裁判から生まれた「心」を縛るルールに迫る問題作『恋愛裁判』。続報に注目してほしい。

文/平尾嘉浩

Leave A Reply
Exit mobile version