木村拓哉が主演を務める人気ドラマシリーズ『教場』が、待望の映画化を果たす。前編『教場 Reunion』は2026年1月1日にNetflixで配信され、後編『教場 Requiem』は2月20日より劇場公開されるという。そんなネット配信と劇場公開をまたぐ異例の2部作だけに、すでに先の読めない展開に期待が高まるばかりだ。
『教場』が持つ独特の緊張感
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特報映像解禁
_______◢「#教場映画」プロジェクト
本編の映像が初解禁となります!風間教官と対峙する第205期生徒キャストにもご注目ください#木村拓哉 (#風間公親)#綱啓永 #齊藤京子 #金子大地 #倉悠貴 #猪狩蒼弥 #佐藤勝利 #中村蒼 他 pic.twitter.com/0j9flVyROO
— 映画「教場 Reunion/Requiem」公式アカウント (@kazamakyojo) October 5, 2025
もともと『教場』は、視聴者の度肝を抜くドラマだった。2020年、新春ドラマとして制作された『教場』(フジテレビ系)は、神奈川県警の警察学校を舞台に、木村が教官・風間公親を熱演。「新春らしい心温まる学園ドラマの誕生か!?」と思いきや、教壇に立つ風間教官の冷たい眼差しに背筋が伸びるような緊張感があり、視聴者を驚かせた。
全員で手を繋いで卒業を目指す、なんてことはない。警察官に向いていないと判断すれば即座に退校届を突きつけ、容赦なく生徒をふるい落としていく。しかし、その厳しさの中にこそ、風間の決して揺るがない信念や本当の意味での温かみを感じる瞬間があり、多くの視聴者を魅了したのだった。
その後、続編を熱望する声に応える形で2021年に『教場Ⅱ』が制作され、さらに2023年には風間教官の“これまで“を描いた連続ドラマ『風間公親-教場0-』が登場し、シリーズの人気はますます高まった。
歴代生徒役のキャストにも集まる注目
なかでも注目を集めてきたのが、生徒役キャストの豪華さだ。各芸能事務所から選りすぐりの若手俳優が集結し、印象的なキャラクターを演じてきた。もちろん、木村が所属するSTARTO ENTERTAINMENTの後輩もその中に名を連ねている。
これまでのシリーズでは、西畑大吾(なにわ男子)、目黒蓮(SnowMan)、重岡大毅(WEST.)、濱田崇裕(WEST.)が出演。『教場』では、生徒キャストがクランクインの1〜2カ月前から警察学校と同様の訓練を受けて撮影に臨むというスタイルが取られてきた。その際、木村はカメラの前に立たずとも風間教官の姿で訓練を見守るという演出を行い、教官としての存在感を示したのだというから、なんとも粋だ。
そんな木村の振る舞いについて、西畑は「最初は正直めちゃくちゃ怖かったです」と笑いを交えつつ、「でも訓練のあの空気感を作ってくださったのは紛れもなく木村さんで、あの緊張感があったからこそ今の現場があります」と公式HPでコメントしている。
た、目黒は木村のレギュラーラジオ『木村拓哉 Flow』(TOKYO FM)にゲスト出演した際には、「お芝居の面白さを教えていただいたので、“もっともっとお芝居を追求したい、楽しみたい”という気持ちがあります」と語っていたのが記憶に新しい。
重岡にとっては「同じ事務所の後輩として、一度は共演したいと思っていた先輩」として背中を追いかける存在であり、濱田は「(ドラマ共演中)裏で『濱ちゃん、木村さんかっこいい』ってずっと言っていました」とラジオでメンバーに暴露されるほど、舞台裏でも木村の佇まいは憧れの的だった。
かねてより高い演技力を誇る彼らが、『教場』を通して木村の背中から多くを学んだものは多そうだ。直接的に演技指導を受けるだけでなく、座長としての存在感、スターとしての佇まいを見せていく。このドラマこそが、後輩たちにとっての“教えの場“となっていたように思う。
そんな生徒キャストの列に、佐藤勝利(timelesz)と猪狩蒼弥(KEY TO LIT)が新たに参加する。特に注目したいのは、まだメジャーデビュー前のジュニア・猪狩だ。佐藤はこれまで数々の作品で主演を務めてきたが、猪狩は2024年7月5日公開の映画『先生の白い嘘』で映画初単独出演を果たしたばかり。どちらかといえば、物怖じしない発言でバラエティ番組を盛り上げてきた印象が強い。
木村に対しても、以前バラエティ番組収録の直前に「襟足が長い」と指摘されたことがあったが、猪狩はむしろ「木村さんの中で“襟足の子”として一生残り続けます」とユーモアを交えつつ、芯の強さを見せてスタジオを笑わせた。それほどこだわりを持っていた襟足をバッサリ切ったことから、早くもファンの間で『教場』出演が囁かれていたのだ。
猪狩が演じる渡部流役は、授業の風景や同期の似顔絵を描くのが得意なキャラクター。猪狩もグループ初のアリーナツアーでオープニングを発案するなど、イメージを形にする才能がある点で、役の中に“猪狩蒼弥”を感じられる部分もありそうだ。
映画『先生の白い嘘』では、バラエティでの印象とは異なり、繊細で儚げな表情がスクリーン越しに伝わる演技を見せ、俳優としての今後の大きな飛躍を予感させた猪狩。映画版『教場』を通して、猪狩が木村から何を学び、同じ事務所の先輩後輩として何を継承していくのか。公開後にはぜひラジオで、木村と猪狩による振り返りトークを繰り広げてもらいたい。
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佐藤結衣
フリーライター。求人メディア、芸能雑誌、アパレルブランドのWebマガジンのライティング・編集を経験。現在「Real Sound」にてインタビュー記事、コラムを執筆中。O型。猫派。
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