ハリウッド女優ミラ・ジョヴォヴィッチ(c)news1
【10月01日 KOREA WAVE】30回目を迎えた韓国・釜山国際映画祭(BIFF)は世界の映画人と観客で盛り上がった。だが、一部スターの責任感に欠ける行動は、観客の失望を招いた。
「フィフス・エレメント」「バイオハザード」シリーズで知られるハリウッド女優ミラ・ジョヴォヴィッチは、9月18日の記者会見で「私、話が長い」と冗談を交えながらも「質問には全部答える」と語り、予定時間を大幅に超える80分間、誠意をもって対応した。8年ぶりに主演作を携えて訪韓した彼女の熱意と責任感は、取材陣と観客に強い印象を残した。
「パンズ・ラビリンス」「シェイプ・オブ・ウォーター」で知られる映画監督ギレルモ・デル・トロも、自身の新作「フランケンシュタイン」の会見で映画と韓国文化への敬意を込めて真摯に答え、9月18日の観客との対話(GV)では380人全員にサインをして感動を与えた。
一方、韓国の俳優たちの姿は対照的だった。
俳優ハ・ジョンウ、コン・ヒョジン、キム・ドンウクは9月19日に開催された映画「上の階の人々」のオープントークに15分遅刻しながらも、謝罪の言葉はなかった。
さらに同日の「結婚披露宴」の舞台挨拶では主演ユン・ヨジョンが13分遅れで登場したが、こちらも謝罪はなく、司会者が「交通渋滞のため」と説明したのみだった。
ユン・ヨジョンの発言も物議を醸した。
作品の魅力を問われると「私の仕事は演技であり、それを終えたら役目は終わり。映画をどう見てほしいかを言うのは私の役割ではない」と述べ、「セールス役はできない」と突き放した。
観客がどう受け止めたかは想像に難くない。
映画人は誰もが観客に作品を見てほしいと願う。しかし、観客との約束である時間さえ守らない態度からは「映画への愛」が本物かどうか疑わざるを得ない。
誠意を尽くす海外映画人と、無責任な態度を見せた一部の韓国俳優の対比が、映画祭の現場に苦い後味を残した。
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